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もともとはバイク乗り、2輪+4輪生活をするつもりが……

【写真14点】「なんとなく乗り始めたフィアット・パンダ」の詳細写真をチェック

ランチア デルタを見に行ったらたまたま隣にあった。それがパンダと付き合うきっかけだった。

本人曰く「まぁこれも何かの縁ですから、付き合ってみますか」と始まった関係は、約20年後の今も良好に続いている。
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10代の頃からバイクに夢中だった木村さん。しかし何度か事故を経験し、ときに入院で仕事に支障をきたしたこともあり、バイクよりは安全な四輪車にも乗ることを考えた。

このときは「あくまで少しバイクを休むという気持ち。バイクから降りるつもりはまったくありませんでした」。バイク同様、操縦感のあるMT車ならまあ楽しいかも、と思い探し始めたのが約20年前。

最初に考えたのは日産のサニートラック。もともとバイク乗りだから大人数を乗せたいと思わなかった。だから2人乗りで十分。

サニートラックなら見た目も好みだし、荷台にバイクも載せられるんじゃないか?と考えた。「ところが中古車が少なくて。あっても高いし」と早々に諦めた。

不注意でぶつけたという右前部分。走行に支障のない凹みは味である。


次に考えたのはルノーのキャトルだが、インパネから伸びるシフトでのギアチェンジは、MT初心者にはクセが強すぎた。

その次に検討したのがランチア・デルタ。パキッとしたラインで、そんなに大きくないわりにワイドなフォルムが気に入った。さっそく中古車に見に行くと、置いてあったのは、デルタの中でもラリーカーのホモロゲーションモデルであるインテグラーレ。

「スポーティな走りとかは、バイクで満たすつもりだったので……」。う〜んと腕を組んで思案していると、その隣にある見知らぬ車に気づいた。「何だろう、これ?」。
それが今の愛車、フィアット パンダだ。

庭の花をその日の気分で挿している。「意外にこんなことも似合うのがパンダです」。


デルタのようにパキッとスクエアで、MT車。

デルタよりさらに小さいことも好印象だったし、スポーティな走りを予感させないところも気に入った。「あ、こっちにします」と、試乗もせずに購入した。

本命のバイクがあるし、ということもあってだろう。「どうしてもこの車じゃなきゃダメ」ではなく付き合い始めだったのだが、結局バイクは10年以上前に手放して以降、乗っていない。



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