走り心地の良し悪しを大きく左右するソール部分の設計。
近年ではカーボンプレートを搭載した厚底シューズがランニングシーンを席巻し、各ブランドから渾身のモデルが次々と生まれている。
そんななか、ブルックスより発売される新モデル「Aurora(オーロラ)」には、一風変わった素材が使われている。
世界で初めてEVA搭載のランニングシューズを開発したと言われる、アメリカ生まれのブルックス。彼らが着目したのは、なんと“窒素”。元素記号“N”で表されるアレである。
昨年の2月にすでに液体窒素ガスを注入したモデルを発表していたが、今回はブルックス独自のクッショニング素材「DNALOFT」に、液体窒素ガスを混ぜて臨界発泡させることで、ブランド至上最高とされる反発力を実現した。
従来に比べ、クッショニングが16%、反発力が17%も向上し、さらに28%の軽量化にも成功しているという。
何より面白いのがそのコンセプトだ。一般的にランニングシューズといえば、「エネルギーリターンに優れる」「怪我を軽減させる」など、効率良く走ることを起点につくられることが多い。
一方、本モデルのテーマは“まるで宇宙にいるかのようなシューズ”。人類初の月面着陸に成功した「アポロ11号」にインスパイアされ、無重力空間で足が地面に触れた瞬間の柔らかさを再現しているというのだ。
月の上にいるような浮遊感の秘密は、ミッドソールの形状にもアリ。
前足部と後足部が分割した構造のため、踵とつま先を独立して動かすことが可能。接地から蹴り出しまでの足の動きをスムーズに導いてくれる。
ブルックスの開発チーム「ブルーライン」は、“人類は月を歩いた。いまだ、走ったことはない”という刺激的なメッセージを残している。
いつかの月面旅行を夢見て、まずはブルックスの「オーロラ」で擬似体験といこうではないか!
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アキレスお客様相談室0120-89-4192www.brooksrunning.co.jp/