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看板娘、登場

「お待たせしました〜」。
こちらは川越育ちの平山 舞さん(29歳)。
「蔵造りの町並みは誰にも自慢できます。最近は、インスタ映えする飲食店も増えているんですよ」。
川越にかかるとスタバもこうなる。
一方で、フードのオススメは世界の旅人料理。メニューを見せてもらうと、現在はニカラグア、スイス、トーゴ共和国というラインナップ。
迷った末にニカラグアの「ガジョピント」(850円)を注文した。
「ガジョピント」はニカラグアの国民食で、にんにくや玉ねぎの旨味を効かせた豆ご飯とのこと。
ほどなくして、日本と中央アメリカのマリアージュが完成。
コリアンダーとサルサソースが香る「ガジョピント」は、赤飯を柔らかくしたような料理。すっきりとした苦味が特徴の「野草茶」とよく合う。このコンビは朝食にぴったりなのではないか。
さて、実はここ、上階の「サクラホテル神保町」に併設されたカフェなのだ。
「オーナーが昔、海外旅行に行った際に現地ですごく親切にしてもらったそうでして。その恩返しを日本でも、という思いから30年ぐらい前に作ったのが『サクラホテル』です。トイレやシャワーは共同なので、どちらかというとゲストハウスに近いですね」。
同ホテルは、トリップアドバイザー『2020トラベラーズチョイス』でベストバリューホテル部門の2位を獲得した。そして、舞さんは29歳の若さでホテルの支配人を任されている。
宿泊客の9割は外国人だという。
先ほどの「世界の旅人料理」は、宿泊客から自国の名物料理のレシピを教わってメニュー化しているものだ。
せっかくなので部屋も見せてもらった。
2名で利用できるセミダブルタイプは1泊4000円〜5000円。
ほかの宿泊客との交流が深まるドミトリーは1泊2000円〜3000円。
さらに、舞さんたちはさまざまなイベントも用意している。
徒歩圏内にある皇居でのランで国際交流。
「皇居ランはとくに人気のイベントで、もちろん、宿泊客以外も参加可能です。あとは、こういうご時世なので最大10時間滞在OKで2000円という『テレワーク応援プラン』も始めました」。


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