避けるべき器具はフリーウエイト
ここまではビギナー向けのマシンのお話。
さて、この3つのトレーニングはバーベルを使った
フリーウエイトでも行うことができるのだが、これこそ
ビギナーは「避けるべき器具」なのだ。
「決してビギナーだから使えないというわけではありませんが、正しく使わないと怪我のリスクはマシンよりも高まります。
まずはマシンで正しいフォームを覚えてからチャレンジするのが正解です」。
マシンで上がった重量も、フリーウエイトでは難しくなる。レッグプレスと同等のトレーニングは、バーベルを肩に乗せて足を横に開いた状態でのスクワットになるのだが、レッグプレスでは40kgを軽く感じていたのに、フリーウエイトでは20kgですらきつい。
「
フリーウエイトではマシンの約半分の重さを目安にしましょう」。
そして、バランスを自分で取らないといけないのも難易度が高い。
「極端な話、例えば右手8：左手2の力で押したとしても、マシンなら真っ直ぐに進みます。ところがバーベルだと、そんな押し方をしたら左に倒れてしまう。
両腕の力を均等に出す必要があるし、バランスを取るために体幹も使う。だからマシンでは上がった重さが上がらないんです」。
無理してやっても怪我のリスクが高くなるばかりか、如何せん見栄えも良くない。はじめはインストラクターの手を借りて慎重に行うのが吉だ。
◇
いろいろと脅してはみたが、慣れてしまえばフリーウエイトの方がトレーニング効果も高いうえ、楽しいと言う人も多いという。
ジムデビューを果たしたら、次はフリーウエイトデビューを目指して、せっせとトレーニングに励もうではないか！
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上に戻る 林田順子＝取材・文
