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③大将 アディダス「スーパースター プロモデル」


「スニーカー=ローテクなんちゃうの? っていうほど今でもローテクは常に履いています」と森田さん。しかも、年を重ねるほどにローテクらしいローテクに傾倒しているという。
そこで、3足目に手にしたのがアディダスのこちら。

「スーパースター」は言わずと知れたアディダスの代表作で、数々のアーティストに愛されてきた名品番である。ただ、森田さんは、’80年代にヒップホップやスケートカルチャーで幅を利かせたローカットではなく、その原型とされるミッドカットの「プロモデル」を選抜。
「僕の中では、なぜかローカットのスーパースターよりも圧倒的に格好良く見える。紐をギュンギュンに絞ってつま先をクイッと上げて履くのが好きなんです」。

ずっと欲しかったモデルではあったものの、面倒くさがりな性格から購入に二の足を踏んでいたという。
「脱ぐときも履くときも紐を締め直さなければいけない。それがちょっと億劫だなって……。それで結局履かなくなるのではと思って買うのを控えていました。
しかし、コットン製にしか見えないゴムのシューレースをネットで発見したんです。試しに使ってみたところ、これがよくできている。それをキッカケにこいつも即購入しました」。

これまで、どれだけのスニーカーに心をときめかせてきたことか。それを買ったり買わなかったり、満足したり後悔したりを繰り返してきたワケだが、結局行き着く先は“シンプル”なのかも。
そう実感させてくれる、森田さんのスニーカー三番勝負なのでした。
「偏愛スニーカー三番勝負」とは……
外に出られずとも眺めているだけでアガる、それがスニーカー。スニーカー愛に溺れた生粋のスニーカー好きたちが偏愛する一足を披露する、スニーカー三番勝負。
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菊地 亮=取材・文 


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