OCEANS

SHARE

■ワイド&ローな、フランス車らしい乗り心地
プジョー 508SW

メルセデス・ベンツのCクラスワゴンや、BMW3シリーズワゴンをはじめ、同クラスのライバルがたくさんいるなか、個性を放つのがプジョーの508SW。
全幅はCクラスワゴンや3シリーズワゴンより広い1860mm、全高はCクラスワゴンや3シリーズワゴンより低い1420mm。
ライバルたちの中での差別化を図るため、同社はスタイル重視でワイド&ローなボディを選択。また窓枠のないドアにしたことで、サイドビューを断然スッキリとさせている。
バンパー下で足を振るとテールゲートを開閉できる。ラゲージ容量は通常で530L、後席を倒すと1780L。
一方で全長をライバルたちより長くとり、低く伸びやかなルーフと、ライバルを上回るラゲージ容量を確保。
搭載されるエンジンは1.6Lガソリンターボと、2Lディーゼルターボの2機種があり、いずれも8速ATが組み合わされ、前輪駆動となる。
このフォルムから生まれる、プジョーらしいしなやかな乗り心地とスポーティなハンドリングが魅力のひとつだが、かつてライバルたちに大きく水をあけられていた先進安全運転支援機能も、現行型では一気に肩を並べるまでに進化し、長距離運転もラクにこなせる。
スポーツカーのように小径なステアリングは、最近の同社のトレンド。中央のタッチスクリーンの下にはピアノのキーのようにスイッチが並ぶ。
フランス車らしい走りと荷室容量を両立したいなら、もってこいのステーションワゴンだ。
 
籠島康弘=文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。