ひとりの男として、デニムとどう付き合うか
今改めて、デニムをデニムらしくはく。ユースケ&マーシーはモデルだけれど、単に用意された服を着て写真に撮られているわけじゃない。読者に何を伝えればいいのか、いつも一緒になって考えてくれる。この機会だからこそ書いておきたいのだが、それはオーシャンズに初めて登場した頃からそうだった。
平山 2008年くらいからオーシャンズに出ているけど、「ユースケ&マーシー」みたいな感じでキャラ付けしてもらったのは’12年くらいからかなあ。最初は、我々ふたりとスタイリストの村上(忠正)さんで会って、それぞれが本当に好きな服をベースに、スタイリングを作ってもらったんですよ。
三浦 村上さんと俺たちは、それ以前からも付き合いが長かったしね。
平山 それを続けていくうちに、俺が“街男”で、マーシーが“海男”みたいなキャラクターになっていったと記憶してます。
デニムでいえば、デンハムとの出会いは衝撃だったなあ。こんなに出来のいいデニムを作るブランドがあるなんて、知らなかったから。もちろんブランド自体がデビューして間もなかったけど。
三浦 海外ブランドはもちろん、ドメスティックブランドのデニムの良さも改めて知ったよね。とにかく数をはいたから(笑)。
平山 何せ撮影のときは一日中いろんなデニムをはくから、違いもすごくわかる。気に入ったものは後で買い取って、自分のワードローブに加えて。俺たちのほうも、オーシャンズのファッションに本当に影響を受けてきたんですよ。
三浦 買い取りしたねえ。何せ、俺が今日持ってきた私物のデニムは、全部オーシャンズの撮影のときに買い取ったやつだもん。俺たちにとってもリアルな服なんだよね。
話の尽きない2人。後編ではデニム今昔トークに花が咲く。
西崎博哉(MOUSTACHE)=写真 加瀬友重=文