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普段使いに最適なIWCのミリタリーウォッチ

IWC、マーク11の民生用モデルは、青木さんの生まれ年にあたる1976年頃に製造されたものだ。
「生まれ年の時計を所有することにまったく興味がなかったのですが、お客さんの時計を探したり、相談に乗っていくうちに少しずつ意識が変わりました」。
ブロードアローが入らない文字盤はすっきりとした印象。
青木さんはケアーズに入社して以来、購入までのプロセスであったり、その時計が持つヒストリーを大切にしながら収集を続けている。
「公私ともに付き合う、信頼のおけるイタリア人バイヤーから紹介してもらったこともあって、この時計はかなり思い入れがあります。
一説によると、クオーツショックで壊滅的な打撃を受けた1970年代はIWCも経営が苦しく、ミリタリーウォッチ専用に作っていたはずのマーク11でさえも市販せざるを得ないほど追い込まれていたのだと聞いたことがあります」。
所有する時計のなかでもマーク11の着用頻度はダントツらしい。
「飽きのこないデザインに加え、防水機能を備えた堅牢な設計だからとても使いやすいです」。
服装を選ばずに着用できることもマーク11の大きな魅力。
「僕は洋服も大好きだから、若い頃は時計を着けるときの服装に対してこと細かなルールを設けていましたが、今はあまり気にしなくなりました。
自分が好きだと思える時計を楽しめるかどうか。着こなしよりもそこがいちばん大事だと最近はそう思っています」。
40年以上前に作られた時計が今も現役で活躍する。マーク11が長年定番として親しまれている理由はそこにある。


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