さりげないレッドゴールドの効能
なぜ、クロノマットのコンビモデルが、イヤミに見えないのか。そのポイントはズバリ、ゴールドの色味を抑えた絶妙なカラーバランスにある。
それこそ、数十年前のバブル期に大流行したコンビモデルといえば、イエローゴールドが主流であったが、ブライトリングはこなれた雰囲気にまとめるために赤みがかった18Kレッドゴールドを使うことでコントラストを抑えているのだ。
レッドゴールドとの正面衝突を避けた文字盤の配色も秀逸。しかし、クロノマットに施された工夫はこれだけではない。
もうひとつのポイントは、時計全体を占めるゴールドの割合を調整した点。ベゼルの一部やブレスレットのリンクにさりげなくゴールドを取り入れるバランス感覚は、長い歴史に裏打ちされたブランドのセンスの現れというほかないだろう。
ゴールドの面積を必要最低限に抑えた模範解答的配色。「クロノマット BO1 42」は、長年コンビケースへの苦手意識を抱えていた人にこそ試してほしい。大人が楽しむコンビ時計の模範回答は、実物を見ればさらに納得できるはずだ。
[問い合わせ]ブライトリング・ジャパン 0120-105-707戸叶庸之=文