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2021.01.09

4ドアポルシェ「パナメーラ 4 スポーツツーリスモ」を6人の識者が語る

最高に楽しいドライビングフィールとアクティブ使いに適した「パナメーラ 4 スポーツツーリスモ」。
“スポーツカー的”な走りを体感できるこの車は、オーシャンズな男にこそ相応しいのだ。
PANAMERA 4 SPORT TURISMO ポルシェ パナメーラ 4 スポーツツーリスモ
全長5049×全幅1937×全高1428mm 1346万円。(※写真はパナメーラ ターボS スポーツツーリスモ)
PANAMERA 4 SPORT TURISMO ポルシェ パナメーラ 4 スポーツツーリスモ
2016年に登場した2代目パナメーラが4年目にして大幅改良。エクステリアのブラッシュアップのほか、パワートレインが強化された。最も低いスペックである3LのV6ツインターボエンジン、そしてワゴンボディであっても“スポーツカー的”な走りを体感できる造り・味付けはさすがのひと言。ポルシェはやっぱり何を乗ってもポルシェなのである。

4ドアポルシェの完成形を見る思い

2019年に縁あって911のタイプ964を入手しました。ファミリーカーとしてのSUVとは別に、念願の2台持ちをすることに。アクセルを踏んで、クラッチをつなぎ、ブレーキを踏む——噂に違わず、プリミティブな挙動。子供の頃にイメージしていた“運転感”を実感できています。

964は、’90年代の人気車種ですが、実は今、気になっているのがEVのタイカンです。オールドスクールな部分だけではなく、ポルシェが見せる懐の深さや新しいことへ挑戦する姿勢も大好きなポイント。911を軸にして、ボクスターやケイマンといったツーシーターや、マカンやカイエンといった大小SUV、そして、パナメーラの4ドアまで幅広い。自分の生活環境に合わせて、楽しみ方を変えられるのも、ポルシェの大きな魅力でしょうね。
さて、パナメーラですが、’09年に初登場した際は、スタイリングが正直イマイチでした。が、モデルチェンジを繰り返した今、デザイン的に成熟。素直に格好いい。4ドアポルシェの正答を導き出したと感じます。
もし所有するとなると、自分の場合は今乗っているSUVの役割となるでしょう。シューティングブレークなので、スノーボードやキャンプに行くときでも難なく使える。つまり、ポルシェ2台持ち。
経済的な負担は大きそうですが、そこを目指して仕事もいっそう頑張れる。大きなモチベーションとなるはず。今、夢が持てる数少ないメーカーがポルシェだと思います。
「ホワイトマウンテニアリング」デザイナー
相澤陽介
ホワイトマウンテニアリングを率いるだけでなく、他ブランドのゲストデザイナーや企業コラボレートなど、精力的な活動をするOC世代。ポルシェ歴は約4年で、所有第1号は、911のタイプ997。
 
 

知る人ぞ知る贅沢さが魅力

かつてならシューティングブレークとも称されただろう、スポーツワゴンテイストを全面に押し出したパナメーラ スポーツツーリスモ。購入検討時に比べられることが多いのは、サルーンモデルのパナメーラよりむしろSUVのカイエンではないでしょうか。
積載力や居住性といった実用性をベースにすれば、高さで空間を稼ぐカイエンの方に利があります。そして同級エンジンを搭載するグレード同士で比べてもカイエンのほうが安い。合理的に見るほどに分が悪く思えてきます。
対してカイエンにはないスポーツツーリスモの強みは、なんといっても重心の低さを活かした動的質感や運動性能の高さということになります。
いくらカイエンがスポーティなキャラクターとはいえ、機敏な応答性や繊細なコントロール性、ハンドリングのシャープさやフラットなライド感といったところは物理的にスポーツツーリスモにはかないません。すなわち両者の比較は合理性と物理性とのせめぎ合いということになるでしょう。
日常では悪目立ちすることなく他とは違う存在感を静かに伝える車であり、週末は荷物をサクッと積んで遠くに出かける、その移動時間もドライビングを気持ち良く楽しめる車。そういう、知る人ぞ知る贅沢さこそスポーツツーリスモの魅力ということであるなら、ハズし技的な存在でい続けることも大事なことなのかもしれません。すなわち、リッチはニッチからというわけですね。
自動車ライター
渡辺敏史
出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。
 


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