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雪山が恋しくなる4駆ワゴン

今は多忙なので、全然行けていないのですが、ウィンタースポーツが好きで、かつては4駆で雪山に通っていました。当時の愛車、ハイラックスにカスタムしたオーディオを積んで、クラプトンやドナルド・バードなど、お気に入りのサウンドを掛けて楽しんだものです。
現在は、180度異なるポルシェ911の空冷エンジン搭載モデル、タイプ964に乗っています。雪山から足が遠のいたのと、都内の移動が増えたことから、憧れだったポルシェにトライできるチャンスかな、と。
ポルシェは、ボクスターの初代から3代乗り継いだのですが、コンピュータ制御への進化に面白味が感じられなくなって、現在の964にたどりつきました。小回りが利き、レスポンスがいいので人馬一体な感覚で運転できる点が気に入っています。
さて、最新パナメーラですが、何よりスタイルがいいですね。さすがポルシェ。かつては、スバルのレガシー ツーリングワゴンに乗っていたこともあり、このボディスタイルには愛着があるんです。乗り味はおそらく現代の車らしい快適さと、ポルシェならではのスポーティな走りが楽しめるのでしょう。
今、私がこの車に乗るならば、街乗りは964にまかせつつ、長距離移動用が最適でしょうね。2台持ちが理想的です。964は、一生手放すつもりはありませんので(笑)。仕事が落ち着いたら、ギアを積んで雪山通いを復活させて乗るのもいいかもしれません。
「グローブスペックス」代表取締役社長
岡田哲哉
1998年にオープンした人気眼鏡店、グローブスペックスの顔にしてウェルドレッサー。国際眼鏡展示会、MIDO展の「Bestore Award」を2年連続受賞。2020年、京都に新店をオープン。
 

“博士”の偉大さを噛み締めたい

パナメーラのワゴン版を紹介するにあたって、「すべてのドイツ車はポルシェに通ず」という話をさせてください。
1923年にダイムラー・ベンツの技術部長に就任したフェルディナント・ポルシェ博士はスポーツカーの傑作を連発。その後、アウトウニオン(アウディの前身)でレーシングマシンを設計して第二次世界大戦前のグランプリを席巻。戦後は博士が設計したフォルクスワーゲン・タイプⅠ(通称ビートル)が国民車と呼ばれ、その後、ポルシェを立ち上げてからはご存じのとおり。
ほかにもEVやハイブリッド車の始祖を開発したのもポルシェ博士で、つまりレーシングマシン、スポーツカー、実用車、エコカーなど、すべてのドイツ車は博士の子供なのだ。

3LのV6ターボの最高出力はラインナップで最も低スペックの330PSだけど、ソリッドな回転フィールや回したときの音とパワーの盛り上がりは完璧にスポーツカー。ワインディングロードに入るとボディがふた回りほどコンパクトになったかのように、キュキュッと軽快に走る。
加えて乗り心地はフラットで快適、荷室と後席は大人4人が長距離自動車旅行に出かけるのに十分以上の広さを誇る。おまけに4駆だからゲリラ豪雨も恐るるに足らず、タイヤを換えれば雪山もオッケー。
といった具合に何でもかんでも完璧にこなしてしまう全能の一台で、博士がご存命だったらやっぱりこういう車を開発していたんだろうな、としみじみするのだった。
モータージャーナリスト
サトータケシ
フリーランスのライター/エディター。「ついでに言うと、アウディの中興の祖でありVWグループの総帥となったフェルディナント・ピエヒはポルシェ博士の孫。やっぱり彼は偉大である」。
 


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