時計の精度は見た目ではわかりにくい。だが道具本来の機能からすればこれ以上の差異化はない。ロンジンはそれをさりげないデザインでアピールする。
ダイヤルに記された星は、かつて1950年代から使用されていた搭載するキャリバーの信頼度と精度を評価した表示で、五つ星は最高位になる。
これを改めて復活させた「ロンジン スピリット」は、これまで培ってきた航空時計のヘリテージを受け継ぎ、最新の自社ムーブメントはクロノメーター認定の精度を誇る。まさに五つ星に値するというわけだ。
それはまるで戦闘機の機体に記された撃墜王の印のようでもあり、気持ちも高ぶるのである。
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール
鈴木泰之=写真 柴田 充=文