1990年代からのストリートシーンを席巻してきた藤原ヒロシ氏。彼が立ち上げたデザイン集団「フラグメントデザイン」は、今までに数々のブランドとのコラボコレクションを発表し、そのたび話題をさらってきた。
その次なる相手が、かねてからウワサのジョーダン ブランドだ。
「ヴィンテージのジョーダン コレクションを目にしたとき、これを着たら一体どんな印象や気持ちになるのか感じてみたいと思った」。
藤原氏は、このコレクションが誕生したいきさつをこう語る。そして今回、彼が自身の世界観を投影したのは、ジョーダン ブランドが誇る「エア ジョーダン」だ。
まずはこちらの「エア ジョーダンIII」。白と黒のバイカラーのアッパーが、2004年に藤原氏が手掛けたオルカパックを彷彿させるだろう。
ヒールカウンターには、ある仕掛けが。透明のジャンプマン越しに、大胆なフラグメントの稲妻ロゴが透けて見えるようになっている。
重なり合うロゴは、藤原氏がジョーダン ブランドに抱くリスペクトの表れと言っていい。
グレーをベースにした「エア ジョーダン ケーダンス」も登場する。これにはエア ジョーダンIIIのエア ユニットを採用し、ストリートにも映えるモダンな雰囲気に仕上げている。
アパレルには、ジャンプマンを大胆に背中に配したスウェットシャツや、マイケル・ジョーダンのフォトプリントと稲妻ロゴを組み合わせたグラフィックのパーカなど、スペシャルな顔ぶれが揃う。
コレクションの販売は、9月17日(木)よりスタート。SNKRSや東京・南青山のナイキラボ MA5、銀座のザ・コンビニなどで扱う予定だ。
心を踊らせるニュースはこれだけではない。ビジュアルはまだ明らかになっていないものの、10月28日(水)には今秋登場予定の新モデル「エア ジョーダン XXXV」の“フラグメント”バージョンもリリースされる。こちらは黒、青、白の3色を基調にしたクラシックな仕上がりのようだ。
藤原氏のジョーダン ブランドへの愛を形にした新コレクション。争奪戦は免れないだろうが、挑戦する価値は大いにある。“ストリート界のゴッドファーザー”が手掛けたエア ジョーダンなんて、オーシャンズ世代の心に刺さらないワケないんだから。
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