真の意味での“オールマニュファクチュール”(=ムーブメントからすべて自社一貫製造)を実践する名門、セイコーから1960年に誕生した高級時計ブランド「グランドセイコー」。
今回、その生誕60年を記念して、数量限定のニューモデルがいくつか登場する。なかでも注目はコレだ。
アニバーサリーモデル「SBGR321」。ベースは世界中で大人気のメカニカルムーブメントを搭載したヘリテージコレクションのメカニカルモデルである。
ダイヤルは、日本古来から親しまれる紺色をイメージしたブランドのテーマカラー、グランドセイコーブルーをセレクト。シルバーのインデックスやロゴ、各針はブランドが積み重ねてきた歴史を物語るように威厳を帯びて輝く。
秒針先端の赤色には、これまで数々のエポックメイキングな発明によってイノベーションを起こしてきたセイコーの物づくりへの情熱が表現されているという。もっとも注目すべきは……この裏蓋。
見ての通りシースルー仕様で、鮮やかなブルーの回転錘とそれを囲む赤の色彩が美しい。これはグランドセイコーのメカニカルモデルを製造する工房からほど近い、岩手山の朝焼けの美しさを表しているそうだ。赤は朝焼けに染まる雲を表現しているという。
お馴染みのライオンマークが存在感を保ち、シリアルナンバーの刻印は時計の稀少性と所有欲をグッと高める。グランドセイコーが誇るザラツ研磨(鏡面仕上げなどの下地となる、“超”平滑な面をつくる研磨工程)で美しく磨き上げられたステンレススチールのケースには熟練の職人技が宿る。
グランドセイコー60周年記念限定モデル「ヘリテージコレクション メカニカルモデル」は9月26日(土)から販売開始。
60年間の創造と進歩を積み重ねてきたイノベーションの結晶にはタイムレスな価値がある。向上心と好奇心に溢れる大人たちは、そんな新たなタイムピースとともに次の10年間を歩んでみてはどうか。
[問い合わせ先]セイコーウオッチ お客様相談室0120-061-012原嶋鉄人=文