読書と旅は似ている――とはよく言ったものだ。どちらもここではないどこかへの誘い、である。
お盆シーズンが到来したものの、今夏は大人しく過ごす人も多いはず。そこでオススメなのが移動しない旅＝読書ってワケだが、この際、自然の景色も楽しめるマンガを電子書籍版で読んでみてはどうか。
国内最大級の電子書籍ストア「
BookLive!（ブックライブ）」の書店員、すず木さんが今、オススメの電子マンガを「海派」と「山派」に分けて紹介してくれている。これを参考にしない手はない！
美しきマンガ女子＝“美マ女”のすず木さん
ブックライブ書店員、すず木さん●マンガの読書量は年に約2000冊というマンガ女子。現在は主に少年・青年マンガジャンルをメインにサイト運営を担当、マンガコンシェルジュ的存在として活躍。人生を変えたマンガは思春期に読んだ『東京BABYLON』（新書館）。
【海編】
『海獣の子供』
『海獣の子供』五十嵐大介／小学館部活での居場所をなくしてしまった少女・琉花。衝動的にひとり東京へと向かい、夜の海で不思議な少年と出会ったことで琉花の運命が動き出す──。江ノ島周辺の海と水族館を舞台に繰り広げられる摩訶不思議な物語。2019年に映画化された少年少女海洋冒険譚。
「海の神秘的な魅力に引き込まれる作品です。こちらを読んだ後は、海が今までと違ったものに見えるかもしれません！」。
『SURFINGMAN』
『SURFINGMAN』 梅澤春人／コアミックス40歳を目前に控え、妻と離婚したしがないサラリーマン・江口昭良。心機一転、人生の新たな波に乗るべくサーフィンへの挑戦を決意するが、コーチはなんと20代の女性で……!?「サーフィン×美女×キャンピングカー」と、オーシャンズ世代の夢が詰まった中年青春グラフティ。
「海の楽しみ方といえば“海水浴”という方が多いと思いますが、新しい海の楽しみ方を発見してみませんか？ サーフィンにのめりこんでいく主人公を見ていると、あなたもサーフィンをやりたくなること間違いなしです！」。
◆こちらもオススメ！◆『ポセイドンの財宝』（泉福朗・岡遼子／集英社）
世界トップクラスの技術を持つダイバー集団「プロメテウス」。彼らは海に眠る沈没船の引き上げをはじめ、不可能と思われる任務をいくつも成功させていた。メンバーのひとりである主人公の鳥居十音は、人間離れした能力で「海中の奇跡」を見つけていく。
「世界の海深くに沈む財宝、と聞くとロマンを感じずにはいられません。しかし、本来ならば人間の生存が許されない場所に、機材の力を借りて潜り込む状況。ちょっとした油断が死につながるのです。観光地で行うダイビングでは辿り着けない世界へ潜ってみませんか？」。
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