1832年創業の「ロンジン」。スイスが誇る時計メーカーとして、これまで数々の名機を生み出してきた。
その歴史を肌で感じられるのが、過去のアーカイブを復刻させたヘリテージシリーズだ。当時の味わい深いデザインはそのままに、現代の技術を搭載したハイブリッド仕様となっている。
そこに今秋、2つのモデルが仲間入りする。それは……
1947年にフランス海軍向けに作られたモデルの復刻版「ロンジン ヘリテージ ミリタリー」。ダイヤルは、経年変化を表現したゴールドでオリジナルの風合いを彷彿させる。
またアワーサークルと針にはヴィンテージ感あるブラウンの夜光塗料を塗布。さらにブランド名の下には、スイス製を意味する“FAB.SUISSE”の文字も当時のまま採用している。
見た目はオリジナルを忠実に再現しているが、キャリバーは最新のL888.5を搭載。つまり、機能はしっかり“今”にアップデートされているのだ。
そしてもうひとつは、1935年製のパイロットウォッチを復刻した「ロンジン アヴィゲーション タイプA-7 1935」。非常に精確な基準を満たすことでアメリカ陸軍から与えられる“タイプA-7”という称号の通り、優れたスペックを誇った名機である。
特徴は右に40度に傾いた文字盤。これはコックピットの操縦桿を握ったときに見やすくするためのもの。手首の内側にダイヤルを置くことで、手を動かさずに時刻を確認することができるのだ。エッジィなデザインの背景にある、実用性を求めたストーリーが面白い。
ロンジンのヘリテージシリーズは、どれも長い歴史を感じさせるものばかり。洗練されたデザインの魅力は現代に蘇っても決して色褪せることなく、名機の名機たる由縁を物語っている。
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