3週間で痩せる「丹羽式味噌汁ダイエット」
味噌汁ダイエットとは、その名のとおり日本の伝統食「味噌汁」に注目したダイエット法。味噌の原料である大豆には、脂質・糖質の分解や代謝をサポートしてくれるビタミンB群が多く含まれており、ダイエットに効果的と言われている。
一般的に味噌汁ダイエットには、食事を味噌汁のみにする方法や、1日1食必ず味噌汁を飲む方法などがあるが、丹羽さんが試したのは少々アレンジを加えたもの。
3週間にわたって
毎食、ご飯と味噌汁をメインにするダイエット法だ。なるべく具沢山の味噌汁にすることで、栄養もしっかり摂りながら痩せられるという。
「最初の1週間はご飯と味噌汁のみで、お肉などの動物性タンパク質は一切摂取しません。消化にかかるエネルギーを節約できれば、空腹感を感じづらくなるからです。加えて2週目、3週目とご飯の量を減らし、かつ少しずつ肉や魚などタンパク質を摂りながら、健康的に痩せたいと思います」。
では、3週間の間に丹羽さんがどんな食事を摂っていたのか、メニュー内容を見てみよう。
丹羽さんの宣言どおり、1週目のメニューは朝・昼・晩、ご飯と味噌汁だけ。味噌汁の具に食物繊維が多く含まれる野菜やきのこ類を入れると、お通じも良くなる。ご飯は毎食250gとした。
2週目からは、ご飯と味噌汁に加え、肉以外のタンパク質である魚・卵・豆類も食べ始める。タンパク質を過度に制限すると、筋肉が落ちてしまいアスリートにとっては命取りだからだ。ご飯の量は200gに減らした。
3週目からは肉を解禁し、体をタンパク質に慣らしていく。丹羽さんは味噌汁に豚肉などを入れ、肉を少量ずつ摂取するようにした。ご飯の量はさらに150gまで減らした。消化にかかるエネルギーをなるべく減らすように、肉はよく噛んで食べること。
こうして3週間にわたる丹羽式味噌汁ダイエットは終了。今回も体重の推移から成果を見ていこう。
右肩下がりに体重が減少!
ダイエット開始時に72.0kgあった体重は67.9kgまで落ち、右肩下がりのグラフになった。パレオダイエットのときとは違い、一時的な体重の増加も見られなかった。
「お米を抜かないので、思った以上に“食べられない辛さ”を感じませんでした。味噌汁が日本人に馴染み深いものだからか、飽きが来ずストレスもなかったです。だから、ダイエット期間中つい食べ過ぎることもなかったですね」。
続いて、丹羽さんの体型の変化はこんな感じ。
写真を見れば一目瞭然。体についた脂肪が、ものの見事に削ぎ落とされていることがわかる。体脂肪も12%から7%まで減少した。丹羽さんに体調の変化を聞いてみると……
「3週間に分けてタンパク質の量をきちんと管理したおかげで、体調がものすごく良かったんですよ。トレーニングで適度に運動していたこともあり、効果的にダイエットができました」と、効果を実感した様子だ。
最後にこのダイエット法について、管理栄養士の瀬川理奈さんに話を聞いた。
「味噌汁の具でたくさん野菜が摂れば、栄養バランスも良くなります。お米と味噌汁をメインにしたダイエットは、日本人の食文化にも合うので取り組みやすいかもしれませんね。またこのダイエットは、結果的にグルテンを抑えることができるので、小麦や大麦などが体に合わない方にもオススメです」。
これにて「ダイエット人体実験」企画は終了。丹羽さんの肉体によって、2つのダイエットの効果を検証することができた。これらを参考にして、自分の体にあった無理のないダイエット法を試してみて欲しい。
| 丹羽圭介(プロキックボクサー) 出張パーソナルトレーニング「ケイトレ」代表で、「REBELS」の初代63kg級日本王者。減量のためにこれまで試してきたダイエット法は30種類以上。健康的に痩せる方法を探求する健康オタクでもある。http://www.ksk28.com/ |
ダイエット人体実験●巷に溢れるさまざまなダイエット法でホントに効くのはどれ? アラフォー・キックボクサーの丹羽圭介さんに試してもらって効果を検証する、ダイエット人体実験企画。
上に戻る 瀬川泰祐(カタル)=写真・文