カジュアルウォッチ、大人の楽しみ方は?
では、大人が楽しめるカジュアルウォッチの選び方を教えていただこう。
「
ひとつは、デザインの面白さですね。ユニークな見た目はもちろん、デザイナーの意図が見えるような世界観を持った時計。時計専業のデザイナーではなく、ファッションデザイナーや、プロダクト全般のデザインを手掛ける人物が作った時計とか。それらは背景も含めて、十分に大人を引きつける魅力を持っています」。
さらにもうひとつ、チョイスのツボがあるという。
「
ギミックが面白い時計。トゥールビヨンなど高級時計の複雑機構も凄いけど、そうじゃなくて。時間を見る以外に、あんなことやこんなことまでできちゃうようなやつですね。この際、それが実用的かどうかは関係ない(笑)。腕に何かの機能をつけるのって、昔から無性に男の少年心をくすぐりませんか?」
腕につけた機械で誰かと話したり、自分の現在地がわかったり、目覚ましになってくれたり。スマートウォッチが幅をきかせる現在では当たり前の機能も、登場した当初は驚き、そしてワクワクした。
「これまでがそうだったように、今では夢のような機能も、未来では実現されるかもしれませんよね。そんな信念や夢を持たせてくれる。それがカジュアルウォッチの条件、とりわけ大人が選ぶべき条件だと思うんですよ。
そう考えてみると、クォーツショックが落ち着いた1970~’80年代に傑作が生まれています。当時の未来志向も、面白い時計作りにつながったのかもしれませんね」。
それらは、アンティークショップやフリーマーケット、オークションで見つけられるようだ。なかでも安藤さんのオススメが、東京・原宿に店を構える「
ウォッチショップ エル」。高級時計もカジュアルウォッチも、時代を超える古き佳き時計を豊富に取り揃える名店だ。
では、現行のモデルでの狙い目は?
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