看板娘という名の愉悦 Vol.105
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
JR山手線、東急池上線、都営浅草線が乗り入れる五反田。都心の大動脈、桜田通りと第二京浜がつながるポイントでもある。
そんな五反田駅から徒歩3分。「Bistro Cosi Cosi(ビストロ コジコジ)」が見えてきた。
こちらのビルを4階まで上がる。いわゆる、知る人ぞ知る隠れ家ビストロだ。エレベーターはない。
店に入ると常連客で賑わっていた。BGMはルイ・アームストロング。
オーナーシェフの全幅の信頼のもと、フードも任されている。
看板娘のオススメは「アペロールスプリッツ」(880円)。オレンジとハーブを原料とするリキュールのアペロールをスパークリングワインで割ったカクテルで、食前酒に最適だという。いただきましょう。
2/5