連載「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
ハイクオリティなダウンウェアで知られる「Rocky Mountain Featherbed(ロッキーマウンテン フェザーベッド)」の看板アイテムといえばダウンベスト。
独自開発の生地やこだわり抜いた縫製など、“一生モノ”として愛せるつくりが大きな魅力になっている。より気持ち良く着続けるためのお手入れ術について、ブランドを長年見続けてきた信岡 淳さんに教えてもらった。
デイリーケアを極めてればもっと愛着が湧いてくる
————レザーヨークが際立つダウンベストと、襟にムートンを配したクリスティベスト、どのようにメンテナンスするのが理想ですか?まず、着用後は吊るして保管してください。風通しが良く、直射日光の当たらない場所がベスト。意外と湿気を含むので乾燥させてあげてください。また日が当たると日焼けしてしまうので注意してください。
————羽毛が飛び出した場合はどうすれば?ナイロンの織り目からから出てきたダウンというよりフェザーですね。裏側から羽毛を摘まんで引き戻してください。軽く揉めば抜け跡は消えます。ナイロン部分のステッチからはみ出たなら、テープなどで貼り付けて除去を。あまり起こる現象ではありませんが、知っておいて損はありません。
————表地に汚れがついてしまった場合はどうすれば?水に溶かした石鹸や中性洗剤をやわらかいスポンジやブラシにつけ、磨く感覚で拭き取ってください。その後、洗剤がついた場所だけ真水ですすげばOKです。レザーヨークはブラッシングと乾拭きで。しつこい汚れやシミは皮革用クリーナーをソフトな布に少しだけとって拭き取りを。日常的に保革用オイルやクリームを塗っておくと良いでしょう。ただ、皮革用クリーナー類は目立ちにくい箇所での試し塗りを必ず行ってください。
————ムートンの扱いは難しそうですが……。意外と汚れにくいのですが、もしも目立つなら軽く叩いて落としましょう。汚れがひどいようなら、石鹸か中性洗剤を水に溶かし、スポンジや布に含ませて叩くようにして拭き取ります。レザーやムートンが使用されているため、クリーニングに出す際は革衣類専門業者へ依頼するのがベター。コストを抑えるためにも、日頃からケアを怠らないことが理想の付き合い方です。
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