
黒一色で統一された、異色の傑作が登場した。IWCが発表した新作「ポルトギーゼ・クロノグラフ・セラタニウム」は、ケース、ダイヤル、針、ストラップ、さらにはムーブメントまで黒で染め上げた、これまでにない表情を持つ一本。
世界限定1500本という稀少性も相まって、早くも時計ファンの注目を集めている模様。
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そもそも「ポルトギーゼ」は、1930年代にふたりのポルトガル商人からの依頼によって誕生した。彼らが求めたのは、航海用マリンクロノメーター並みの精度を備えた腕時計。
その要望に応えるため、IWCは懐中時計用ムーブメントを大型ケースに収めるという型破りな設計を採用した。こうして誕生した時計は高精度はもちろん、広いダイヤルによる優れた視認性も備え、やがて世界中にその名を知られる存在となっていく。
そんな出自を持つ「ポルトギーゼ」は、今やIWCを象徴する看板コレクションに。厳密にはドレスウォッチとは異なるものの、端正かつエレガントな雰囲気を纏い、上質な機械式時計を求めるファンから長く支持されてきた。
「ポルトギーゼ・クロノグラフ・セラタニウム」世界限定1500本。セラタニウムケース、41㎜径、自動巻き。220万3300円
だが、しかし! 今回登場したオールブラック仕様によって、そのイメージは一変。すべてを漆黒で染め上げた、ミステリアスな仕上がりとなっている。
この大胆なブラックスタイルを成立させているのが、「セラタニウム」と呼ばれる独自素材。これはチタン合金をベースに高温で焼成することで、チタンの表面にセラミックス層を形成させたもの。軽量なチタンの特性と、セラミック特有の高い硬度を併せ持つ革新的なマテリアルだ。

これまで主に「パイロット・ウォッチ」などで採用されてきたが、「ポルトギーゼ」に用いられるのは今回が初となる。
「ポルトギーゼ」とは、本来“計器”としての思想から生まれた時計。今回のオールブラック仕様も、その機能美を現代的な感覚で再解釈した一本と言えるだろう。
クラシックな名作に、モダンな実用素材とカラーリングを融合させた限定の最新作。エレガントな「ポルトギーゼ」のイメージを、このブラックモデルが鮮やかに更新することになりそうだ。
[問い合わせ]IWCシャフハウゼン0120-05-1868