M社のディーゼルエンジンが産んだスポーツSUV
BMW X3
BMWにはスポーツモデル(Mモデル)と通常モデルの間に、「Mパフォーマンスモデル」というラインが存在する。BMW M社が開発を担当し、通常モデル以上、スポーツモデル以下というポジションなのだが、このMパフォーマンスモデルのディーゼルエンジンを積んだX3M40dが話題を呼んでいる。
X3 M40dに搭載されたのは、BMW M社が手掛けた3Lディーゼルターボエンジン。最高出力326ps/最大トルク680Nmという数値もさることながら、アクセルを踏むとガソリンエンジンのように素早く回転数とパワーを盛り上げるエンジンに仕立てられた点が特徴だ。
もちろんSUVでも「駆け抜ける歓び」を提供すべく、コーナリングではグイグイと気持ち良く曲がり、組み合わされる8速ATとともに、スポーツカーか! と突っ込みたくなるような走りを披露する。SUVに載せておくにはもったいないと思えるほどのディーゼルエンジンなのだ。
どの車も、最新のクリーンなディーゼルエンジンによって厳しい環境基準をクリアしていることはもちろん、「ディーゼルは安いから」という妥協ではなく、独自の走りを楽しめる最強のスポーツカーに仕上がっている。
籠島康弘=文