>連載「夫たちが知らない、妻の本音」をはじめから読む妻が夫にも言えない本音を聞き出すこの連載。第5回のテーマは、妻たちの「就職活動」について。
出産を機に仕事を辞めた妻たちは、子供が小学校3〜4年生くらいになりこれまでより手が離れてくると、「そろそろ仕事を探そうかな……」という気持ちになるようです。
しかし、そんなママ友たちからよく聞くのは「ブランクがあるから不安」「仕事はしたいけど、でもいい仕事がないんだよね」という言葉。そして、そうこうしているうちに月日が経ち、気がつけば10年以上のブランクが……という話もよくあります。
なぜそれほどまでに職探しへのハードルが高いのか、ママたちへのアンケートを元に考えてみました。
Q.もし本格的に仕事を始めたいと思った際、あなたが不安に感じること、ネックになることはなんですか?
「ブランクが長いことと年齢」(埼玉県・45歳)
「一緒に働く人とのジェネレーションギャップ」(北海道・41歳)
「社会経験が少ないので、こんな自分でもできる仕事があるのだろうかと思う」(大阪府・44歳)
「昔と同じように頭と体がついていけるか心配。若いときは笑って許されていたことが、おばさんでは許されないのではないかというプレッシャーを感じる」(神奈川県・38歳)
「専業主婦の期間が長いうえ、資格やスキルがないので、どこも採用されないと思う。もし採用されても会社に馴染めないのではと不安」(大阪府・41歳)
ブランクが長くなるほど、就職への不安が募る
前回の記事では、「夫が家事をまったくやらないから仕事に復帰しても家事・育児も今まで通り1人でやることになりそうなので、復職できない」という、復職した後の不安をお伝えしました。
同じアンケートの中で、もうひとつ目立った回答が、上記のように「職探しに対するハードル」を感じているというもの。
ブランクが長くなればなるほど、就職活動をすることや、仕事を始めることに対して高いハードルを感じる。さらには、ブランクが長いことは、就職活動に不利と考えている人も多そうです。
しかし、ここ10年ほどで世の中の労働環境は大きく変わりました。時短勤務や在宅勤務など、働き方の自由度がかなり高くなってきていると思います。ベンチャー起業や中小企業ほど、人材不足が深刻ということもあり、自由な働き方を取り入れることで、優秀な人材に働いてもらおうという流れになっています。
また、主婦の仕事は同時に色々なことを効率よくやらなければならないため、マルチタスクのスキルを持っている人も多く、それもひとつのキャリアと考え、ブランクは関係なく子育て中の女性を採用している企業もあります。
仕事のブランクがあると、そういった社会の流れも実感できないため、余計に不安になるのかもしれません。
おそらく、世の中がそのように変わってきていることは、働き続けている男性のほうがよくわかっているはず。そのため、妻の就職活動に対してアドバイスや相談に乗ってあげると、妻も前向きに再就職を考えられるのではないでしょうか。
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