去る1月にスイス・ジュネーブで開催された「SIHH2019」「WPHH」を中心とする腕時計の祭典。本誌取材班は今年も海を越えてかの地へ。そこで見た感動と世界の目利きたちが唸った傑作を厳選してお届けする。
今年の
ブルガリは、時計史に残る数多くの名作を生み出したジェラルド・ジェンタの創作50周年を祝し、記念モデルを発表。それに加え、革新への挑戦の姿勢も改めて提示してみせた。
ウォッチデザインの巨匠への想いをこめて
稀代の時計デザイナーが自身の名を冠した時計ブランド、ジェラルド ジェンタは2000年にブルガリの傘下に入り、独創的なスタイルを現代に継承してきた。その偉業に敬意を示し、彼の名作を復刻。
それも単なる再現でなく、力強い存在感を強調したベゼルをはじめ、ラグのシェイプやケースサイドのストライプ装飾など細部にわたってリデザインを施した。また、6時位置の新ロゴも見所のひとつ。
カーボンの薄さを極め、新たな世界記録へ
これまでトゥールビヨン、ミニッツリピーター、自動巻き、自動巻きトゥールビヨンで4回の世界最薄を記録し、薄型技術のトップリーダーとなったブルガリは、さらにカーボンウォッチの最薄記録を樹立。わずか5.28mm厚のケースに、ブレスレットまでカーボン素材で統一させた。
レザーベルトが新鮮な定番ドレスの新バリエ
今や「オクト」は、ブランドのメンズ時計の顔となった。こちらは、シンプルな美しさを追求したその派生シリーズ「オクト ローマ」の黒文字盤で、初のレザーベルトを採用。よりドレッシーな装いとなった。
CEO自ら新作の魅力を熱弁!
展示会場にはブランドのCEO、ジャン-クリストフ・ババンさんの姿が!オーラありまくりでした。
※本文中における素材の略称:Pt=プラチナ、SS=ステンレススチール
柴田 充、水藤大輔=文