去る1月にスイス・ジュネーブで開催された「SIHH2019」「WPHH」を中心とする腕時計の祭典。本誌取材班は今年も海を越えてかの地へ。そこで見た感動と世界の目利きたちが唸った傑作を厳選してお届けする。
RJは人類が立ち会ってきたさまざまな偉業や伝説に敬意を払い、ツイストを加えて時計を作るブランド。今年はアポロ11号の船体の欠片を仕込んだベゼルを備えるムーンフェイズウォッチを発表した。
月面着陸50周年を時計全体で大いに祝う
1969年に人類初の月面着陸を実現させた宇宙船「アポロ11号」。その船体の欠片を特殊樹脂で封じ込め、ベゼルにしたのがRJの最新作だ。
星空を想起させる文字盤にセットされた特大の月齢表示は、立体構造のディスクが29.5日の周期で360°回転することで現在の月の姿を示す。簡単に着脱可能なインターチェンジャブルストラップやケースを守るラバー製のバンパーなど、ユニークな佇まいにして実用性も高い。
ベアブリックともコラボレート
宇宙に着目した今年の新作「アロー」に華を添えたのは、白い宇宙服を纏った特製ベアブリック。左腕にはそれが装着されていた。
柴田 充、水藤大輔=文