去る1月にスイス・ジュネーブで開催された「SIHH2019」「WPHH」を中心とする腕時計の祭典。本誌取材班は今年も海を越えてかの地へ。そこで見た感動と世界の目利きたちが唸った傑作を厳選してお届けする。
ブランドを代表する「カルパ」「トリック」「トンダ」にそれぞれ新作が登場。スポーティなクロノグラフや、エレガントな艶が漂うカラー追加など、魅力の幅が広がった。
スポーティな存在感を増したクロノグラフ
1996年の創業以来のアイコンであるカルパ コレクションに、チタンケースを纏うクロノグラフが登場した。マイクロブラスト加工で仕上げたマットなスレートグレーケースに、文字盤はオープンワークを施し、ブラックとのコンビネーションがスポーティな個性を演出する。
内蔵するムーブメントは、ケースに合わせたトノウシェイプの一体型クロノグラフで、いっさいの妥協を許さない創業者ミシェルの精神を継ぐ。
スレートグレーに優雅な旅の時間を刻む
2017年ジュネーブ時計グランプリのタイムトラベル部門受賞の人気モデルに、ギョーシェ仕上げのスレートダイヤル仕様が加わった。昼夜表示をそれぞれ備えたセカンドタイム表示は、分単位の時刻合わせもできる。広角度のレトログラード表示カレンダーも迫力だ。
セレブリティも認める時計
パルミジャーニとパートナーシップを結ぶ、ライアン・レスリーさん。グラミー賞にノミネートされたこともあるスゴイ人。
コアな時計好きが集まってました。
※本文中における素材の略称:K18=18金
柴田 充、水藤大輔=文