もう楽器を触らなくなってどのくらい時間が経ったのだろう。やっぱり音楽は聴くのもいいけど、自分で奏でてこそ面白い。そうは言ってもなんだかんだ理由をつけて、あんなに好きだった音楽と距離ができたような……。それなら、“オトナ”になって時間が経過した今こそ楽器と新しい付き合いを始めるのはどうだろう? 憧れだった名器を手に入れて、思う存分音を出す。オトナだからできるバンド、組んでみませんか?
「ヤマハ」の電子ドラム
バンドが流行した若かりし頃、ドラムは環境が限られた人しか習得できない楽器だった。だけど、オトナになった今、状況は全然違うのだ。驚くほど高性能の電子ドラムが続々登場。そのなかのひとつ、ヤマハの「DTX920K」は、バーチやメイプルといったドラムセットの音色を1100以上内蔵。
しかもドラミングの強弱を繊細に読み取った豊かな表現ができるから、ヘッドホンをして、自宅でどんなタイプのドラミングも思う存分楽しめる。ダラダラ街で酒を飲むより、早く家に帰ってドラムを叩いたほうが健全にストレス解消できそう!?
ジョン・ボーナムみたいに叩け!
“ボンゾ”の愛称で呼ばれた天才ドラマー、ジョン・ボーナム。生前の彼ほどのドラミングをすることは難しいけど、技術さえあれば、「DTX920K」で再現することは無理じゃない。レッド・ツェッペリンのおなじみ「移民の歌」を完璧に叩けたら、気持ちいいだろうな〜。
「ローランド」の電子ピアノ
なぜだかオトナになればなるほど、ピアノへの憧れって強くなる。とはいっても夜帰宅してからグランドピアノを弾くのは住環境が許さないけど、ローランドの最高峰電子ピアノ「LX708」があれば、ピュアなサウンドがヘッドホンを通しても味わえてしまうのだ。
鍵盤を押すとハンマーが弦を叩いて音が出るアコースティックピアノのニュアンスをデジタル技術で再現していることに驚き。しかも鍵盤とペダルもグランドピアノと錯覚するような弾き心地だから、毎日弾きたくなってしまう。今日のナンバーは、クラシックにするか、ジャズにするか、それとも!?
「LX708」の鍵盤は、木材と樹脂センターフレームを組み合わせたハイブリッド構造。風合いや演奏したときの感覚はアコースティックに近いのに、耐久性は高いから長年弾くことができる。
フレディ・マーキュリーみたいに弾け!映画『ボヘミアン・ラプソディ』で再注目を集めたクイーンと、その中心人物だったフレディ。あの名曲のイントロを、今ピアノで弾きたい人は、日本にどれだけいることか。弾けるようになったら、もう1回、映画も観ちゃうだろうな〜。
川瀬拓郎、長谷川茂雄=編集・文