左●街男 平山祐介 Age 48 東京都・港区生まれ。大都会のど真ん中で青春時代を送る。1990年代に出会ったミニマルなNYモードに感化されて、現在のモード志向なファッション観が形成された。ブラック、グレー、ネイビーがお洒落の基本三原色。ベーシックなのにヒネリの利いたデザインや着こなしを得意とする。 右●海男 三浦理志 Age 48 神奈川県・湘南生まれ。物心ついた頃より海のある暮らしに親しむ。サーフィンと地元の畑で育てた野菜を収穫して、それを使った料理まで楽しむ“サーフ&ノーフ”なライフスタイルを謳歌する。「楽ちん、簡単、格好いい」をお洒落の標語として掲げ、“海を感じる”ファッションが大好物。
【着こなし編】
マーシー共感! 山内雄介さん Age 41 サーフィンが趣味という山内さんの着こなしで、まず目が留まるのはこなれ感たっぷりの重ね着だ。ラウンドネックのダウンジャケットにフリースジャケットを合わせて、シャツやTシャツをチラリ。 「モンベルやパタゴニアといった、海男たちも御用達のブランド選びはもちろんだけど、ビビビッ!ときたのはあえてフロントを開けた“魅せる重ね着”。服の色やデザインを巧みに利用して、すべてを主役にしちゃっている感じがスゴい!」(三浦)。 トップス同様に、ゆったりしたシルエットのパンツも黒を選んで全身を黒でまとめながらも、スニーカーの色を変えて足元にポイントを作っているあたりもマネしたいテク。 ユースケ 共感! 小倉 宏さん Age 51 美しいドレープを描くトレンチコートの素材感、そしてパンツが持つユニークなシルエット。これだけでも十分にお洒落だと目を引いたのが、この小倉さん。 「確かに、全身のフワリとしたシルエットからは、大人の余裕ともいえるリラックス感が漂っている。でも、特に素敵だなと思うのは、ピッチの狭いボーダー柄ニットや首元に巻いたスカーフによるフレンチカジュアルな着こなしで、そこに緊張感を持たせている点です」(平山)。 キャップ使いやコンバースといった、OC世代の好みを象徴するモノ選びもニクい。「さりげなく持ったネオンカラーのトートバッグは、言うなればアクセサリー感覚。この使い方もウマいですよね」(平山)。
【ブランド編】
ユースケ 共感! 清水浩司さん Age 38 東京・丸の内を闊歩しているところをキャッチした清水さんは、大人の貫禄と余裕、その両方を所有する男。ダブルのニットジャケットにテーパードデニム、スニーカーはどれもブルネロ クチネリの服と聞けば、それも納得であろう。 「情熱の職人技と、コンテンポラリーなイタリアンスタイルが魅力。高品質の素材と仕立ては、僕も袖を通してすぐ虜になったほどです。その素晴らしさを知る同志=街男がここにも」(平山)。グレー×ネイビーという洗練の配色も、いかにもこのブランドらしい。 街男 ユースケ 共感! 福尾敬三さん Age 44 ビッグサイズのピーコートにクリースの入ったスラックスで、ネイビーを基調にエレガントなコーディネイトを披露する福尾さん。 「ベーシックに見えてデザインにちょっとヒネリがある。このピーコートは……やっぱりカラーのもの! 東京モードを牽引する、僕も大好きなブランドです。街男必携の存在として、勝手に認定しているほど。ドリス ヴァン ノッテンを選ぶあたりもシンパシーを感じます」(平山)。ニットの色みを拾った暖色系のマフラーも、全身の絶妙なまとまりを生んでいる。 マーシー 共感! 五十嵐遼一さん Age 34 コーデュロイで仕立てたステンカラーコートとマウンテンブーツのブラウン、そしてインナー&パンツのブラック。2色だけを使った、とても大人向きのスタイリッシュな着こなし。 「サーファーでもあるファウンダーのクリス氏が手掛けるピルグリム サーフ+サプライは、NY・ブルックリンが発信地。だからか、LAブランドのそれと比べても色使いがとてもシックで洗練されている気がするよね。」(三浦)。スタイルにもこだわる海男たちに欠かせないブランド、覚えておいて絶対に損はなし。 マーシー 共感! 島谷裕樹さん Age 47 「レッドロープを愛用するお洒落なサーファーを発見! 島谷さん、オレはうれしいよ〜!!」(三浦)。マーシーが喜ぶのも無理はない。レッドロープは、よく知る友人のサーファーが手掛けている湘南発のブランドなのだとか。 「“WORK HARD, PLAY HARDER(よく働き、よく遊べ)”をブランドコンセプトに、作っているのはトレンドに流されない服。OC世代にはおすすめです」(三浦)。日焼け肌にもよく似合いそうなオリーブのコーチジャケットはボア付きで、冬の海風にも強いのだ。