「で、今何時?」と言いたくなる独特の時刻表現を見るにつけ思う。人間の発想力は偉大だな、と。
この2つは、フランスの政府がスタートアップを支援するネットワークとMoMAのコラボレーションで、まぁ、時刻を読むのに頭を使おうということ。
MNTNTの「アルバートクロック」
いちいち計算が必要で脳をサボらせない。アインシュタインからの命名も面白い。
ベルベッソン・ファミリーの「シティクロック」
こちらは縦4列の窓が時刻の4桁を表示する。下の階から数字の1、2、4、8を意味し、点灯する窓が示す数字を足して判読する。つまり写真は10時15分……ってこれはムズカシイ(汗)。
窓の明かりを用いた詩的表現に、時間には形がないことを改めて実感できる。
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング