ひと目で惚れる世界の旧車 Vol.6
ここ数年、メーカーが続々と取り入れ始めている中古車の認定制度に、レストア部門の新設。それによって安心して古いクルマを楽しめるようになるのは、我々の大きなメリットだ。
そこで、往年の名車が集まるイベント「AUTOMOBILE COUNCIL2018(オートモビル カウンシル2018)」に行って気分がアガる中古車たちを探してきた。アナタのハートを撃ち抜くクルマはどれだ!?
Vol.3で紹介した
7人以上乗れるファミリーカーもいいけれど、パパだけじゃなくママも運転するから「小さなクルマ」がいい、というのはよくある話。
そんな向きには、1980年代から’90年代のミドルスクールな「ゴルフ」はどう?
これならクルマ好きなパパのお眼鏡にかなうだけでなく、操作性も快適性も現代に近い感覚。近所のスーパーでも週末のドライブでも気分はアガるはずだ。
ちょこんとガレージに収まっている愛らしい姿は、ママも子供も可愛がってくれるんじゃないかな。
ローテクスニーカーのような、ちょうどいいシンプルさ
「VW ゴルフ CLi」
歴史的名車として誉れ高い初代VW(フォルクスワーゲン)ゴルフの、あえて2代目がいい感じ。初代よりもデザインも走りもクセがないのでサラリと乗れるし、適度に通好みというイメージもある。
大型スーパーの駐車場にあっても、海辺のカフェに停まっていても違和感がないし、キャンプ場でも注目の的だろう。もちろんゴルフだから、実用性も◎。場所や用途を選ばない、ローテクスニーカーのような一台である。
サーフィン初心者には、ビートルよりゴルフカブリオレ!?
「フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオレ」
今どきサーフィンならSUVなんだろうけれど、やっぱり西海岸的にビートルの屋根を開けてボードをブッ刺す、なんてスタイルも憧れる。とはいえサーファー御用達のビートルだと、サーフィンの腕前も変に期待されちゃったりして。
その点、初代ゴルフ カブリオレなら、そんな過度な期待を受けずに済むじゃないか。早朝はパパがボードを積んで海へ、昼間はママが屋根を閉じてショッピングへ。ちなみに初代ゴルフ カブリオレ、その可愛い見た目で女子人気も高いからママ受け間違いなし。これなら愛車選択会議も無難に済ませられる!?
“誰も知らない”というハズしワザ
「フォルクスワーゲン シロッコ GTX-16V」
グリルにしっかりフォルクスワーゲンのマークが入っているし、日本にも正規輸入されていたにも関わらず、ゴルフ人気に隠れていたのがシロッコ。実はこれ、ゴルフのクーペ版なのだ。
つまり中身はゴルフ。ゴルフを前後にグッと伸ばして背をギュッと低くして、実用性のあるハッチバック仕様になっている。写真は2代目ゴルフをベースにした、2代目シロッコ。角張ったライトや直線基調のスタイルは、今見るとちょっとレトロフューチャーな印象も良い感じだ。
なにより「え、これフォルクスワーゲンの何ていうクルマ?」と何度も聞かれることがちょっと優越感だったりするんだよね。
萩原文博=撮影 ぴえいる=取材・文