男の子なら、憧れの車の1台や2台はあった。それらを現実的目標に捉えられる年齢になってきた今、改めて「スーパーマシン」について考えてみよう。そして、子供にも夢を分け与えてみてはどうか。
言うなれば、公道を走るF1マシン
英マクラーレンから日常での実用性を追求するスポーツシリーズに、伝説的ネーミングである“LT”を初めて掲げた「600LT」が登場。
LTとは“ロングテール”の略で、1997年の同社レースカー、F1 GTR LT(中古車相場6億円以上!)に由来するもの。特徴的な上方排気に、600psのパワー、最大限の軽量化、そしてサーキット志向のダイナミクス。これまで3台にしか使われてこなかったLTの名に相応しいパフォーマンスは、まさに公道を走るF1マシン。限定生産で価格は2999万9000円。
夢は大きく! と思い切った者だけが見ることができる景色がそこには広がっているのだ。
我が家の小さなダークヒーローに
オトーチャンがF1マシンなら、子供にはこんな“マシン”が必要だろう。
ゴッサム・シティを駆け抜ける漆黒のマットボディ……。バットマンの愛車バットモービルは過去さまざまに形を変えてきたが、こちらは2016年公開の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で登場したタイプの子供用キャリーケース。
軽く、耐久性もあるのでオモチャ箱としても、レジャー時に持たせるのもアリ。細部まで凝った大人顔負けの作り込みは我々のコレクター精神もくすぐるではないか。周囲の視線を釘付けにさせるコチラは、小生意気になった我が子もヒーロー気分でゴキゲンに!?
憧れのカタチはまるで違えど、いいクルマってやつは、実に男をワクワクさせるものである。
清水健吾=写真(静物) 柴山陽平=スタイリング