気分新たに晩夏の着流し
まだまだ、夏が終わりません。
ただ、9月ともなると我々大人サイドとしては、いつまでもTシャツ×短パンでもいられないわけで。ちょっと季節感を考えなきゃ。でも、暑苦しいのはイヤ、どこかに夏を感じていたい、っていう格好を今回は教えてくれるんですよね? 種さん。
「種カジのタネあかし」を最初から読む 「そうそう、って、人の“タネ”をあかしすぎでしょうよ」。
それくらいメッセージ性があるってことですよ。紺×白でまとめた清涼感、ドレープに風をはらませた上下のサイズ感、どちらも絶妙ですね。
「バンドカラーのリネンシャツはショルダーがいい塩梅にドロップ。ジャケットライクに羽織っています。パンツも大好きなゆる〜いシルエットなので、リラックスできて快適。まさにさらっと着流すイメージです」。
なるほど、トレンドな’90年代風ビッグシルエットも味わえて一石二鳥ですね。
「快適さと旬を両得できるってありがたいんです。それともうひとつ。リネンシャツ&白Tシャツ&コットンパンツと、使ってるアイテムがコンサバだから無理なく取り入れられるってのもポイントです」。
確かに。ビッグシルエットに抵抗を感じる人にも優しいスタイリングなんすね、最高です。「ちなみに、季節の変わり目だからこそ楽しめる装いでもあるので、晩夏に思い切り“着流し”てもらいたいですね。そして、みんなで夏気分を名残惜しみましょう。でも、まだまだ暑さが続いたりしたら、俺もう、何も言えなくて……夏」。
まさかの’90年代ソングでシメですか!
シャツを脱いでもサマになるヘインズ
シャツの下に着たTシャツも肝煎り。「ジャスティン・ビーバーの専属スタイリストが手掛けたビッグシルエットのヘインズ別注。サイドにスリットが入っているのがお気に入り」。暑くてシャツを脱いだときも、これならサマになるってワケだ。
PROFILEたねいちあきら●1972年生まれの45歳、東京下町出身。サーフィンを愛する海男。長年勤め上げたビームスを退社し、現在はフリーランスとしてブランドのコンサルティングやプロダクトのディレクションなどを手掛ける。種カジのこぼれネタがポストされるインスタグラム(@taneichiakira)もチェック!
山本 大=写真 髙村将司=文