ダイヤルを「顔」とも呼ぶ時計業界において、やや日の目を見ないイメージもあるベルトやストラップ。しかし昨今、ファッション性を重視する流れも相まって各ブランドのこだわりが如実に表れている。顔や中身(ムーブメント)だけじゃない時計選びを、いざ!
JAEGER-LECOULTRE
ジャガー・ルクルト/レベルソ・トリビュート・スモールセコンド
“ポロつながり”ゆえよく馴染む、名門ブーツブランドのレザー
濃淡2色のブラウンからなる味わいのカーフレザー。
あえて折り返したデザインや美しいステッチが異彩を放つこのストラップは、アルゼンチンの名門ブーツブランド、カーサ・ファリアーノとの協業によるもの。
ポロ競技の用具も仕立てる創業120年を超える老舗だけあって、同じくポロ競技のためにダイヤルを反転できるよう設計された名作レベルソとは、言わずもがな好相性。
控えめなSSケースとの色馴染みも良く、その端正な佇まいがいかにも男心をくすぐるのだ。
VICTORINOX SWISS ARMY
ビクトリノックス・スイスアーミー/I.N.O.X. メカニカル
世界観を補強するウッドストラップ
130種類の過酷な耐久認証テストをクリアするタフウォッチに、このたびついに機械式モデルがラインナップ。
耐久性能においてクオーツモデルとほとんど遜色ないなか、デザイン面で特徴を持たせているのがこのウッドストラップだ。
文字盤と同様、マルチツールに着想を得たギョーシェ模様を施してウッディな質感に。機械式らしい上質感と遊び心を体現した。
MONTBLANC
モンブラン/モンブラン 1858 ジオスフェール リミテッドエディション1858
カフ付きストラップが味わい深いケースを彩る
モンブランが傘下に置く工房、ミネルバの創業160周年という今年は、その歴史にスポットを当てる。ミネルバが得意な山岳時計からイメージされた新作が充実しているのだ。
使うほどに味わいが出るブロンズケースに収まる本作は、上に北半球、下に南半球を表示した独特なワールドタイマー。そこに、ケース同様、経年変化が楽しめるカフ付きのレザーストラップを備え、雰囲気をアップ。
※本文中における素材の略称は以下のとおり。
SS=ステンレススチール
渡辺修身=写真(人物) 石川英治(Table Rock. Studio)、菊池陽之介=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク