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2018.07.01

時計

遠目からでもみんなの視線を集める腕時計、そのトクベツなカタチ

人とは違う自分らしい時計。それは丸形でも、角形でも結構だ。だが、時計という既成概念の枠に収まらないカタチがある。遠目からでも視線を集める、誰もを魅了する“特別なカタチ”の腕時計をご紹介。今回は前編。

PATEK PHILIPPE
パテック フィリップ/ゴールデン・エリプス
金色を纏った黄金比が放つ完全な美

パテック フィリップのゴールデン・エリプス
K18ローズゴールドケース、縦39.5×横34.5mm、自動巻き。336万円[予価]/パテック フィリップ ジャパン 03-3255-8109
「黄金の楕円」という名のゴールドウォッチには、もうひとつの「黄金」の意味が込められる。それが、黄金比である。ケースの横×縦の比率を1対1.6181とし、人が絶対的に美しく感じるプロポーションを取るのだ。
華奢なベゼルやバーインデックスの表情と相まって、腕元に収まる様は実にエレガント。
ゴールデン・エリプスの誕生50周年を記念するローズゴールドの最新作は、精悍な黒文字盤と相性も良く、黄金比を採用する数々の建築や芸術に並ぶアートピースのひとつに数えたくなる。
 

PIAGET
ピアジェ/エクストリームリー・ピアジェ・アーティー
ウォーホルも愛した造形美を再解釈して

ピアジェのエクストリームリー・ピアジェ・アーティー
K18WGケース、縦43×横45mm、自動巻き。385万円/ピアジェ 0120-73-1874
かのアンディ・ウォーホルが愛した。このひと言だけですべてが納得できるであろう美観。’70年代を象徴するTVスクリーン型ケースの名作を再解釈した。
ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを交互に施したステップベゼルからは、ジュエラーとしての手腕も垣間見える。
極め付きはダイヤルのグリーンマラカイト。自然が織りなす独特の縞模様が、この時計にさらなる芸術的価値を与えているのだ。
 

BVLGARI
ブルガリ/オクト フィニッシモ オートマティック サンドブラスト
古代建築が現代に蘇るサンドブラスト加工の多面ケース

ブルガリのオクトフィニッシモオートマティックサンドブラスト
SSケース、40mm幅、自動巻き。146万円/ブルガリ ジャパン 03-6362-0100
紀元後310年頃に建築されたマクセンティウスのバシリカ(公会堂)から着想を得て、円と八角形からなる複合ファセットを持った「オクト」シリーズ。
本作はケース厚わずか6.85mmの薄型自動巻きモデルで、ロジウムコーティングを施したSSケースに、さらにサンドブラスト加工を施すことで類を見ないマットな表情に。
薄さの源となるムーブメントは、マイクロローター式にすることで、自動巻き世界最薄2.23mmに。最新技術の上に成り立つ独創的なカタチといえる。
 

ZODIAC
ゾディアック/オリンポス ZO9703
ミッドセンチュリーを彷彿させる“金のエイ”

ゾディアックのオリンポス ZO9703
SSケース、37mm幅、自動巻き。10万5000円/フォッシルジャパン 03-5992-4611
独特な形状は、1961年にリリースされた「マンタレイ(=オニイトマキエイ)型」のモデルが原型となっている。ミッドセンチュリー的な流麗ささえ感じられるエレガントなシルエットは、今とても新鮮に映るだろう。
このたび復刻を果たしたこちらのゴールドカラーモデルは、十字状に仕上げた表情豊かな文字盤と相まって、その印象をいっそう高めている。腕元に“金のエイ”を輝かせるのも一興である。
 
※本文中における素材の略称は以下のとおり。
SS=ステンレススチール、K18=18金、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、YG=イエローゴールド、Pt=プラチナ、Dia=ダイヤモンド
渡辺修身=写真 菊池陽之介=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク


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