2018年1月にジュネーブで開催されたSIHH(国際高級時計見本市)。そこで発表された新作の数々から、今シーズンの傾向や注目すべきポイントが見えてきた。
オーシャンズでは、気になったキーワードをもとにオススメの一本を7回にわたって紹介。
初回は、眺めているだけで、身につけるとさらに気分が高まる、ブランド独自の遊びゴコロに溢れたアイテムを厳選してお届け。
腕元で旅を表現するメゾンのエスプリ
HERMÈS
エルメス/カレ アッシュ
2010年に登場したモデルがリファインされた。モデル名はメゾンの代表作である正方形のスカーフに由来し、四角いケースと丸いインダイヤルのコンビネーションからなるデザインは、探検家のイメージと旅の道具であるコンパスを想起させる。秒針は時計の振り子をモチーフとし、ストップウォッチやメーターを思わせる2桁表示の数字インデックスもエスプリに溢れている。
伝統へのオマージュとアヴァンギャルド性が見事に融合
ROMAIN JEROME
ロマン・ジェローム/スカイラブ グラン・フー
文字盤の上下をグランフーエナメルとスケルトンという異なる仕様で2分することで、端正な白文字盤とむき出しのムーブメントのコントラストが際立つ。工芸技法と時計技術の伝統に則りつつ、アヴァンギャルドでユニークなメスを入れた野心作。世界限定25本。
腕の動きがエネルギーとなり星座を輝かせる
VAN CLEEF & ARPELS
ヴァン クリーフ&アーペル/ミッドナイト ゾディアック リミュヌー
占星術をテーマに、文字盤にそれぞれの星座を描いた12本からなるシリーズ。ローターの巻き上げで蓄えられたパワーは8時位置のプッシュボタンで解放され、振動を生み、LED発光を促す。文字盤のエナメルビーズが3秒間発光し、夜空に星座を輝かせるのだ。12月発売予定。
いずれも遊びゴコロに溢れた時計たち。長きにわたりその愉悦を楽しめる幸せを、ぜひとも噛み締めたい。