相棒のような存在だからこそ「オレ、デニムはシンプルに着こなす派」って人は多いはず。でも、元来ワークウェアに端を発するものだけに、ちょっとだけ洗練した味付けもほしいトコロだ。
だから、いい時計とジュエリーをいつもデニムのそばに。デニムを愛するすべてのオッサンに持っていてほしい、珠玉の腕時計&ジュエリーたちを3回にわたり紹介する。
最後はスマートウォッチから高級時計の代名詞ブランドまで、デニムスタイルの腕周りを大人な表情にしてくれる、至高のプロダクトをピックアップ。
Hermès(エルメス)
感度が高く、本質を知る人々から圧倒的な支持を集める「アップルウォッチ エルメス」の第3世代。クラシックなドライビング用グローブから着想を得たというデザインのストラップ「ラリー」は、最高の装飾品としても活躍してくれる。
そこに加えたいのが、服好きたちが異口同音に名作と口にするブレスレットだ。停泊する船舶の錨がモチーフと知れば、海を愛するオーシャンズな男は見逃さないだろう。
Tiffany & Co.(ティファニー)
デニムに似合わないわけがない、DLCコーティングによるブラックカラーのケースに、シックな配色のミリタリーストラップを採用した武骨な1本。それでいて、気品が漂う理由は、やはりニューヨークの時を作り上げたティファニーのセンスか。ファッションピープルから評判のジェンダーレスに使えるシルバーバングルを加えれば、成熟したアメカジスタイルが完成。
Breitling(ブライトリング)
アウトドアやミリタリーなど「スペックあるもの」がデニムを彩るように、プロの計器を礎に数々の“デニムに似合う機械式時計”を世に送り出した、名門の最新かつ注目のモデル。ブライトライトなる新素材を史上初めて採用したケースは、50㎜径のビッグサイズながら、SSの6分の1程度の軽さで卓越した強度も誇る。ミリタリータイムと呼ばれる、24時間表示の時針も特徴だ。
Patek Philippe(パテック フィリップ)
37㎜径ラウンドケース、2針、バーインデックス、スモールセコンド、そしていっさいの無駄がなく完成された造形のラグ……。シンプルにして完成されたドレスウォッチの最高峰だ。デニムにベーシックなトップスのコーディネイト、そしてその腕元にはこの腕時計が静かに佇む。我々が目指す、休日スタイル完成のためのラストピースがここにある。
筒井義昭=写真 村上忠正=スタイリング MASAYUKI(The Voice)=ヘアメイク