相棒のような存在だからこそ「オレ、デニムはシンプルに着こなす派」って人は多いはず。でも、元来ワークウェアに端を発するものだけに、ちょっとだけ洗練した味付けもほしいトコロだ。
だから、いい時計とジュエリーをいつもデニムのそばに。デニムを愛するすべてのオッサンに持っていてほしい、珠玉の腕時計&ジュエリーたちを3回にわたり紹介する。
Cartier(カルティエ)
アンディ・ウォーホルやイヴ・サンローランといった、稀代の洒落者たちからも寵愛を受け、昨年で誕生100周年を迎えた「タンク」シリーズ。
その中でもブランドの3代目で、タンクの生みの親であるルイ・カルティエの名を冠した、このモデルは別格の存在感を放つ。繊細なイエローゴールドのチェーンブレスレットと合わせて、シンプルなデニムスタイルに小さくもとびきりの華やぎを添えたい。
Harry Winston(ハリー・ウィンストン)
時計やジュエリーの色を合わせられるのってオトナのデニムスタイルに通じるミニマルな美学を感じる。ましてそれが一般的な金や銀などではなく、宇宙工学などに使用される高耐久性素材・ザリウムを使用したもの同士の組み合わせなら、なおさらだ。
スポーティなクロノグラフは文字盤がスケルトン、リングはホワイトゴールドとのコンビ。手の込んだ作りも男ゴコロをくすぐる。
Jaeger-LeCoultre(ジャガー・ルクルト)
デニムのシルエットを象徴する品番があるように、角型時計=レクタンギュラーのシンボリックな傑作といえるのが、この「レベルソ」だ。
スーツ姿とも抜群に相性が良いアールデコ調のエレガントな姿は、反転するケースがポロ競技で風防が傷付かないようにする行動派のための発明と知ると、デニムスタイルによく似合うことが理解できる。
Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)
ラグジュアリー・スポーツウォッチの始祖といえば、「ロイヤル オーク」だろう。八角形のベゼルと文字盤のプチ・タペストリー模様が見せる上品さに加え、イエローゴールドで作られた姿に似合うのは「最高峰」の3文字。
こちらは、初代が登場した1977年から40年を経て昨年に復刻発表されたもの。その完成された姿を変えなくとも進化できる点も、どこかデニムと似ている。
筒井義昭=写真 村上忠正=スタイリング MASAYUKI(The Voice)=ヘアメイク