派手なだけの装いをして目立つのは、キッズだってできる。それならむしろ、素直なモノトーンのほうがサマになる。どうせなら、とびきりセンス良く。
そこで頼りになるのが、大人になったからこそ似合うようになったアレコレだ。
「ドルチェ&ガッバーナ」のニット
DGマーク、王冠、ハート、スター、太陽が随所に躍る、プレイフルなグラフィックが見る者まで楽しませてくれる。“キング・オブ・ハート”と銘打ったコレクションによって今季のドルチェ&ガッバーナが僕らに伝えてくれたのは、いわば自由なデザインと着こなしによる自己主張の愉しみ。
「LOVE」「FAMILY」といったメッセージをセンス良く伝えているのが’80年代のアートを彷彿させるグラフィティプリントで、そんな演出も心が動くポイントに。サラリとジーンズに合わせるか、いつもよりワンサイズ大きくゆったりストリートにこなすか、あえて鮮やかな色にぶつけてその化学反応を楽しんでみるか……。そんなふうに袖を通した自分の姿をニヤニヤして想像してしまうのだ。
「トッズ」の靴
1979年に産声を上げ、間もなく40歳を迎えるメゾンの象徴たるドライビングモカシンを進化させた「ゴンミーニ」サーフ。ホワイト&ライトグレーの柔らかなトーン オン トーンに加え、表革とスエード、そしてネオプレンが織りなす素材感のコントラストがさりげなくも豊かな表情を楽しませてくれる。
これをキャンバスに、サインペインティングのごとく描かれたカラーレザーによるシグネチャーのパッチワーク。この大胆不敵にしてストレートな自己主張は、ドライビングシューズの傑作として人々を魅了し、羨望を集めてきたオリジンにのみ許される遊びであろう。きっと若い頃だったら、その存在感にのまれていた。年を重ね、ホンモノに見合い、似合うようになった今こそモノにしたい。
「アヴィレックス」のパーカ
かねてより巧みなロゴ使いに定評あるミリタリーの大御所によるアノラックは、左胸に配されたネームパッチに加え、フードにもシグネチャーのプリントが。
「エンジニアド ガーメンツ」のジャケット
シーズンごとに素材を変えて登場する人気の「ベイカージャケット」。アフリカン柄のパッチワークで仕立てられた今季モデルは、歴代随一の存在感の持ち主だ。
「ユニクロ」のTシャツ
「AFURI」に「せたが屋」「一風堂」、そして「麺屋武蔵」など、全国に名を馳せる行列ラーメン店のロゴが一堂に! マイ フェイバリットな一杯をその胸に。
「ホワイトマウンテニアリング」のパンツ
ブランドお得意のジャカード織りでネイティブ柄を表現したニットパンツ。素材感とワイドなシルエットが大人のリラックススタイルを格上げしてくれる。
「ニードルズ」のブルゾン、パンツ
ロングセラーの看板アイテム、トラックスーツの新作は、同様にブランドの顔といえるオリエンタル柄。こうした強いアクこそが真骨頂である。
「Y-3」のバッグ
ブランドロゴとともに、レオパードやコブラが躍動。スタンダードなトート型ながら、止水ジップや取り外し可能なショルダーストラップといったディテールを備える点も個性的だ。