サボテン? マリアッチ? タコス? メキシコについて知っていることは、外国人が日本についてスシ、ゲイシャ、サムライくらいしか知らないレベルかもしれない。
だが、最近は、クラフトに明るいデザイナーたちにとって注目の地だという。そこで、ここではメキシカンなインテリア、洋服、アクセサリーにフィーチャー。オリジナリティ溢れるクリエイションに、ユニークなバックグラウンド。
あなたは、どの“メキシコ”に心くすぐられる?
「マイシンクス」のニット
アルパカにナイロン、ウールを混紡した起毛感豊かな本作は、メキシカンパーカのデザインながら、フードではなく襟仕様が珍しい。というのも、デザイナーがフードをカットしたメキシカンパーカを愛用していたものがベースとなっている。これが言わばニューメキシコ⁉︎
メキシコ製のチェア
豚革と端材を使ったラフな作りの“エキパレスチェア”なるこちら。古代マヤ時代に権力者たちが座っていた椅子から名付けられ、日本の文化人にも愛用者が多かったという。その威厳ある背景、ぜひともあやかりたい。
ノーブランドの燭台
かの地の代表的な民芸品である“ツリーオブライフ”なる燭台のミニチュア版。キリスト教の「禁断の果実」の話を表現したもので、独特の色使いやフォルムになんだか心躍る。
「バナナ・リパブリック」のタイ
サボテン柄ってだけで、なんだかメキシカンな気分……というのは安易だけど、サボテンのユニークなフォルムにかの地の陽気さを感じない? Vゾーンを楽しむにはもってこいの“遊び”だと思うのだ。
「インスパイア」のラグ
天然染色により風情あるウールラグ。オアハカという地方でよく作られてきた太陽をモチーフにした柄で、人間国宝の陶芸家だった濱田庄司さんが好んで収集していたなんて話も。なにはともあれ、自宅を明るく照らしてくれそうだ。グラシアス! 縦150×横200cm
「ストーンメン」の器
インドを拠点に伝統的なインディアンクラフトを伝えるブランド、ストーンメンの器。澄んだブルー&ホワイトがまるで青空のようで食卓まで晴れやかに。