ファッション業界や時計業界をはじめ、その世界で生きる目の肥えたギョーカイ人が“欲しい”腕時計って気になりますよね。
そこで、OC世代を代表するウォッチラバーな面々に直撃取材を敢行。「腕時計とあれば黙っちゃいないぜ」という彼らが次に狙う腕時計とはいったい⁉︎ 前編は
こちら。
ウォッチラバーNo.1俳優・モデル
平山祐介さん(47歳)
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「僕が欲しい腕時計は……」
「ジャガー・ルクルト」のレベルソ・クラシック・ラージ・デュオ・スモールセコンド
/「IWC」のポルトギーゼ・クロノグラフ時計選びは、その人のスタイルがにじむもの。40歳を過ぎて、友人にすすめられ購入したのが、ロレックス「サブマリーナー」の限定モデル。グリーンの色使いに惹かれました。ただこれから欲しいのは、「こんな自分になりたい」と目標を持たせてくれるような時計です。
IWCの「ポルトギーゼ・クロノグラフ」は、その意味でずっと気になる存在。スポーティなのに、とても上品でステータス性もある。僕が考える、格好いい大人のイメージにもぴったり。
そして最近改めてその良さを実感したのが、ジャガー・ルクルトの「レベルソ」。これ以上ないシックな佇まいで、圧倒的な色気がある、自分にはない(というのも変ですが)魅力があります。だからこそ、身に着けることで自分の可能性を広げてくれる時計だと思います。
ウォッチラバーNo.2時計ジャーナリスト
柴田 充さん(55歳)▼
「僕が欲しい腕時計は……」
「シャネル」のムッシュ ドゥ シャネル一見シンプルでいて、実はジャンピングアワーとレトログラードという複雑機構を備えています。ところが時間の表示窓は下に追いやられ、オフセットしたインダイヤル上での分の運針は240度というやたら広角の孤を描く。いずれも従来のセオリーからは違和感を覚えます。
でも、そこにシャネルの美学を感じてならないのです。それは時間を見るのではなく、時計を見るということ。かなり偏屈ですが、実にフランスらしくもあり、そんなスタイルに憧れてしまうのです。世界限定100本。
ウォッチラバーNo.3書道家
武田双雲さん(42歳)
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「僕が欲しい腕時計は……」
「ロックマン」のトスカーノ 42㎜ オートマティック時計に興味を持ったきっかけは、とあるブランドのカジュアルウォッチでした。大学の合格祝いに頂いたんです。書道家になってからは、数千万円もする機械式時計を目にする機会が増え、「こんな世界があったのか⁉︎」とカルチャーショックを受けて……。
時計が時間を知らせるだけの道具ではないと知りました。これは時計に限らずですが、僕は「縁」を大切にしています。所有しているカンパノラやロックマンの時計は、いずれもブランドとのコラボレーションを通じて出会えた思い入れがあるモノばかり。
今気になっているのは、同じくロックマンの「トスカーノ」です。イベントで見かけて、遊び心のあるケースデザインにひと目惚れ。どんな服と合わせるかを考えるだけでワクワクします。
ウォッチラバーNo.4ライター
戸叶庸之さん(41歳)
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「僕が欲しい腕時計は……」
「オメガ」の“オメガ 1957 トリロジー”レイルマスター マスター クロノメーター 60周年リミテッド エディションヴィンテージウォッチのコレクターでもある僕は、小ぶりの時計が好み。こちらは1957年製のオリジナルをデジタルスキャンすることで当時のケースサイズを再現。そこにロマンを感じます。一方、スペックは最新ってところもいいですね。世界限定3557本。
ウォッチラバーNo.5スタイリスト
諸見里 司さん(40歳)
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「僕が欲しい腕時計は……」
「F.P.ジュルヌ」のクロノメーター・スヴランまず驚いたのは、シンプルでモダンなレイアウト。ディテールの作り込みも見事で、ギョーシェ仕上げのダイヤルと青焼きの針が美しいコントラストを奏でます。視認性が高く、精度や強度といった実用性をしっかり備えている点もさすが。
ウォッチラバーNo.6クロノス編集部
鈴木裕之さん(45歳)▼
「僕が欲しい腕時計は……」
「ティソ」のヘリテージ バナナ センテナリー エディション毎年バーゼルに行くたびに、密かにチェックしていた“バナナ・ウォッチ”。100周年を迎えてリニューアルされた「センテナリー」は、旧ロゴを採用したり、時分針が時代感にマッチしたスペードシェイプになったりと、完全にツボです。YGメッキ、ブラック×SSと3本合わせて、一気にオトナ買いしちゃおうかな!
ウォッチラバーNo.7時計ジャーナリスト篠田晢生さん(42歳)
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「僕が欲しい腕時計は……」
「ハミルトン」のカーキ フィールド メカ仕事柄、日常的に稀少な“雲上ウォッチ”に触れていますが、時計というのは高価であればいいとも限らない。モノからコトへと消費動向が変化している昨今、大切なのはワクワクできるかということ。
僕がカーキ フィールド メカに心惹かれるのは、このモデルが“ミリタリーウォッチの王者”であるというだけでなく、冬のミリタリーアウターたちとの相性が良さそうだから。こなれた価格ですが、使い方のイメージが広がり、“ワクワク”させてくれるんです。東京・原宿のショップのみで先行販売されるので、ぜひ足を運びたいですね。