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2021.09.19

時計

ロレックスを代表する3つの定番モデル。知っておくべき誕生の物語

時計界の王者の一角に君臨し続けるロレックスのプロフェッショナルウォッチ。
1950年代に誕生したプロフェッショナルウォッチの原点に迫る。 © Rolex/Jean-Daniel Meyer
ここでは、その礎を築いた「エクスプローラー」「サブマリーナー」「GMTマスター」の3モデルについて、誕生の経緯などを解説しよう。
 

1.「エクスプローラー」
プロフェッショナルウォッチの始まり

ロレックスの歴史において、1953年は大きなターニングポイント。この年、ロレックスは2つのプロフェッショナルウォッチを発表したのだ。
1926年、世界初の防水腕時計「オイスター」が誕生して以来、ロレックスは極限に挑む冒険家たちに自社の時計を提供し、彼らから得たフィードバックを参考に改良を重ね続けた。
1930年代以降は、ヒマラヤ登山の遠征隊とも多くの冒険をともにした。
人類初のエベレストの登頂に成功したエドモンド・ヒラリー卿(左)とテンジン・ノルゲイ(右)。© Rolex/Alfred Gregory/Royal Geographical Society
1953年5月29日、ジョン・ハント率いるイギリス遠征隊に所属するエドモンド・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイのエベレスト初登頂を受けて誕生したのが、あの「エクスプローラー」だった。
ロレックス エクスプローラー
趣深い印象の「エクスプローラー」の初期モデル。36mm径のサイズも特徴。© Rolex/Jean-Daniel Meyer
視認性を考慮して文字盤の3・6・9時位置にアラビア数字を配し、過酷な環境下でも耐える堅牢性と信頼性を兼ね備えたツールウォッチ、エクスプローラーの登場によって、ロレックスのオイスター コレクションは限界を突破し、さらなる高みへと飛躍した。


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