2021.10.06
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“あのベゼル”が復活! パテック フィリップ「カラトラバ」のツウ好みな最新作

通称“クンロク”と呼ばれる「Ref.96」がかつて腕時計の常識を変えたように、パテック フィリップ「カラトラバ」の歴史は革新の連続だった。

ウォッチズ & ワンダーズ 2021で発表された新作は、まさにそれを体現する傑作である。

美しい「クルー・ド・パリ」ベゼルを纏った新作カラトラバ。

 

伝説の「クルー・ド・パリ」ベゼルが待望の復活

不変のクラシックであると同時に、未来のタイムピースであること。これは1932年の誕生からパテック フィリップが守り続ける、カラトラバの本質だ。

カラトラバとしては2006年以来となる「クルー・ド・パリ」ベゼルを備えた新作は、18Kローズゴールドとホワイトゴールドの2種類があり、それぞれ文字盤の仕様が異なる。

現行のカラトラバで最も大きな39mm径のケースサイズを採用したモダンなスタイリングも出色だ。

「カラトラバ Ref.6119」18KRGケース、39mm径、手巻き、‪‪339‬‬万‪‪9000‬‬円/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109)
「カラトラバ Ref.6119」18KWGケース、39mm径、手巻き、‪‪339‬‬万‪‪9000‬‬円/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109)

ケースが拡大された理由は、今回新たに搭載した手巻きムーブメントにある。

その特徴は、厚みを抑えながらも、前作よりも大きな動力を生み出せることだ。事実、パワーリザーブは最小65時間と大幅に向上している。

ケースバックから覗く、エレガントなムーブメント。

つまり、最高峰の腕時計カラトラバは今年、“より実用に進化した”と言えるのだ。

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ベースモデルとの比較でわかる進化の具合

では、ベースモデルと見比べてみよう。

デザインの発端になった1985年発表作。

それがこの1985年発表モデル「3919」だ。よく見ると、圧倒的な違いがあることに気が付く。その1つはダイヤルデザイン。

ブラック塗装のローマン数字を配していた“元ネタ”に対して、新作はファセット仕上げのオビュ(弾丸)型インデックス。

ドフィーヌ型の時針・分針は、初期のカラトラバから踏襲したものだ。そこへさらに、円周のシュマン・ド・フェール(レール)型分スケールが備わることで、優れた視認性を手にしている。

夜光塗料を使うことなく視認性を保持する芸術的な文字盤。

ラグの形状にも注目したい。

快適な装着感を実現するために、これまでの直線的なデザインと打って変わってカーブを取り入れた。

美しい曲面を取り入れたベゼルとラグ。

伝統の「クルー・ド・パリ」ベゼルの文脈から逸脱することなく、まったく新しいルックスを披露したパテック フィリップの卓越性は見事。進化し続ける定番、「カラトラバ」の真髄が現れた一本は、ツウ好みな傑作と言って問題ないだろう。

 

[問い合わせ]
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109

戸叶庸之=文

# パテック フィリップ# カラトラバ# 腕時計
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