「ウェルネス&腕時計」特集 Vol.84
2021.08.01
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100周年の「グッチ」が満を持して発表したオリジナルムーブメント時計のすべて

毎年発表する新作は時計愛好家たちも熱い注目を注がれる。それがグッチだ。そして今年は満を持してオリジナルムーブメントを発表し、新たなステージに立った。

時代を映し出し、息づくクリエイティビティの魅力を探る。

 

マニュファクチュールのすべて

革命家のクリエイションに刮目せよ!満を持して発表した「グッチ」オリジナルムーブメントのすべて
腕時計124万3000円[予価] 、カーディガン13万2000円、Tシャツ6万500円、パンツ10万4500円、靴12万1000円/すべてグッチ(グッチ ジャパン 0120-99-2177)

時代のスタイルやカルチャーを縦横無尽に交錯する独自の世界観で、現代のモードを牽引するイタリアのブランドがグッチだ。その魅力は、ファッションばかりでなく、時計にも存分に注がれる。

時計の歴史は1970年代初頭に遡り、アイコニックなデザインや個性豊かなスタイルを生み出してきた。そしてファッション系ブランドという枠に収まらない、現在のウォッチメイキングは、2015年にクリエイティブ・ディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレの存在抜きに語ることはできないだろう。

たとえば代表作「グリップ」に加わった新たな自動巻きモデルには、伝統的な計時機構のジャンピングアワーを搭載。

ダイヤルの全面を覆い隠し、わずかな小窓で時刻表示することから“鉄仮面”と呼ばれるデザインが特徴だ。時計愛好家も高く評価するそのクリエイティブからは、時計への深い造詣と情熱が伝わる。

[グッチ 25H]多層構造の薄型ケースは、厚みをわずか7.2mmに抑え、シャープな5連リンクのブレスレットとの一体感を演出する。加えてリュウズはケースサイドに内蔵され、美しいフォルムも崩さない。シンプルな2針のダイヤルには水平のサテンブラッシュを施し、奥行きを演出するとともに、さりげなくあしらったインターロッキングGも好印象。今秋発売予定。SSケース、40mm幅、自動巻き。124万3000円[予価]/グッチ(グッチ ジャパン 0120-99-2177)
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一本の時計に込めたグッチの精神

グッチは今年、創設100周年を迎え、「ラグジュアリーを再定義する」という新たなミッションを掲げた。今回フィーチャーするモデル「グッチ 25H」はまさにこれを象徴する新作。

ブリッジと同じ高さにセットされるマイクロローターの搭載は、スイスでも一部のブランドに限られる。

初のオリジナルムーブメント、GG727.25.Aを開発し、薄型ケースと一体化したブレスレットを備えるブランド初のラグジュアリースポーツモデルに搭載した。ムーブメントはマイクロローターを採用し、ブリッジ高に収めることで厚みを抑えた。

この薄さが絶妙なフィット感を与え、シャツの袖口に引っかかることもない。見た目も実にエレガントだ。

一方で巻き上げ効率を補うため、省力設計の6振動にすることで約60時間のパワーリザーブを確保している。

この開発製造は、スイスのラ・ショー・ド・フォンにある、グッチの属するケリングのムーブメントマニュファクチュールで行われている。

コレクションにはトゥールビヨンも登場し、伝統の複雑機構とゴージャスなK18YGにブランドの美学が息づく。オリジナルムーブメントの拡張性と今後の可能性も示唆する。K18YGケース、40mm幅、自動巻き。価格要問合わせ/グッチ(グッチ ジャパン 0120-99-2177)

かくして「グッチ 25H」は唯一無二の個性を手にした。そしてそれは、伝統のクラフツマンシップと大胆な革新性の融合というブランドの精神に沿うものだ。

いわばグッチにとってラグジュアリーの再定義とは、原点回帰なのだろう。

 

※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、YG=イエローゴールド

TAKAY、竹内裕二(BALLPARK)=写真(人物) 作木正之介=写真(静物) 熊谷隆志、梶 雄太=スタイリング 池上 豪(NICOLASHKA)、飯嶋恵太(Mod’s Hair) =ヘアメイク 柴田 充、髙村将司、オオサワ系、まつあみ 靖、戸叶庸之=文

# グッチ# 腕時計
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