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一本の時計に込めたグッチの精神

グッチは今年、創設100周年を迎え、「ラグジュアリーを再定義する」という新たなミッションを掲げた。今回フィーチャーするモデル「グッチ 25H」はまさにこれを象徴する新作。
ブリッジと同じ高さにセットされるマイクロローターの搭載は、スイスでも一部のブランドに限られる。
初のオリジナルムーブメント、GG727.25.Aを開発し、薄型ケースと一体化したブレスレットを備えるブランド初のラグジュアリースポーツモデルに搭載した。ムーブメントはマイクロローターを採用し、ブリッジ高に収めることで厚みを抑えた。
この薄さが絶妙なフィット感を与え、シャツの袖口に引っかかることもない。見た目も実にエレガントだ。
一方で巻き上げ効率を補うため、省力設計の6振動にすることで約60時間のパワーリザーブを確保している。
この開発製造は、スイスのラ・ショー・ド・フォンにある、グッチの属するケリングのムーブメントマニュファクチュールで行われている。
コレクションにはトゥールビヨンも登場し、伝統の複雑機構とゴージャスなK18YGにブランドの美学が息づく。オリジナルムーブメントの拡張性と今後の可能性も示唆する。K18YGケース、40mm幅、自動巻き。価格要問合わせ/グッチ(グッチ ジャパン 0120-99-2177)
かくして「グッチ 25H」は唯一無二の個性を手にした。そしてそれは、伝統のクラフツマンシップと大胆な革新性の融合というブランドの精神に沿うものだ。
いわばグッチにとってラグジュアリーの再定義とは、原点回帰なのだろう。
 
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、YG=イエローゴールド
TAKAY、竹内裕二(BALLPARK)=写真(人物) 作木正之介=写真(静物) 熊谷隆志、梶 雄太=スタイリング 池上 豪(NICOLASHKA)、飯嶋恵太(Mod’s Hair) =ヘアメイク 柴田 充、髙村将司、オオサワ系、まつあみ 靖、戸叶庸之=文


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