Watchの群像劇 Vol.14
2020.05.06
WATCH

カルティエ、ルクルト……6ブランドで厳選、革ベルトの四角い時計

モダンな美しさからドレスウォッチの定番としてのイメージが強いが、そのシャープなフォルムは男っぽさをも感じさせる。

唯一無二の存在感が宿る、「レザーベルトのスクエアウォッチ」6本を厳選した。

 

名作タンクコレクションでもひと際男らしく

カルティエ/タンク アメリカン
SSケース、縦45.1×横26.6mm、自動巻き。61万円/カルティエ 0120-301-757 Vincent Wulveryck © Cartier

CARTIER
カルティエ/タンク アメリカン

1921年に発表された「タンク サントレ」のスタイルを受け継ぐ、’89年に登場した「タンク アメリカン」は、名作揃いのタンクコレクションでも特に人気が高い。縦に長い長方形ながら、手首に沿うようケースはカーブし、心地良いフィット感とともにエレガンスを演出する。

カレンダー機能を省いたシンプルなフェイスは、ドレスウォッチのセオリーを守りつつ、SSケースの硬質感で男らしさを誇示。まさに時代を超越する不変のスタイルといえよう。

 

角形のマスターピースがブルーを纏い、よりモダンに

ジャガー・ルクルト/レベルソ・トリビュート・スモールセコンド
SSケース、縦45.6×横27.4mm、手巻き。80万8000円/ジャガー・ルクルト 0120-79-1833

JAEGER-LECOULTRE
ジャガー・ルクルト/レベルソ・トリビュート・スモールセコンド

数字インデックスとバトン針を組み合わせたレギュラーモデルに対し、トリビュートモデルのフェイスは、バーインデックスとドーフィン針を用いた初期のオリジナルデザインを再現する。

特にスモールセコンドを搭載したブルーダイヤルは、これまでのデュオから待望のモノフェイスが登場。「レベルソ」のシンプルな美しさがより際立つデザインとなった。ダイヤルと同色のネイビーストラップは、ポロ競技のブーツメーカー、カーサファリアーノデザインのカーフスキンを採用する。

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角形のフォルムに宿る時計づくりの独自の創造性

エルメス/カレH
SSケース、縦38×横38mm、自動巻き。83万1000円/エルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300) ⒸCalitho

HERMÈS
エルメス/カレH

エルメスにとってスクエアとは特別なフォルムなのだろう。それはスカーフに代表される、クリエイティビティの原点なのだから。

2010年、デザイナーのマルク・ベルティエによって正方形の腕時計は誕生した。

そして今回、ベルティエはケース幅を従来よりも約2mm拡幅するとともに、大胆な円のグラフィックはまるでコンパスを思わせる。時を計測するのが腕時計であるならば、それは探検家が手にする計器にも通じるというコンセプトから。スポーティなストラップも冒険心を喚起する。

 

1世紀以上の時が過ぎても、その斬新さは今なおモダン

ティソ/ティソ ヘリテージ バナナ
日本限定。SSケース、縦49×横27mm、クオーツ。5万円/ティソ 03-6427-0366

TISSOT
ティソ/ティソ ヘリテージ バナナ

1916年に誕生したティソのアーカイブを現代に蘇らせた復刻デザイン。縦49mmのケースは斬新な印象を与えながらも、カーブしたフォルムが心地良い装着感を生む。さらに放射状に滑らかな曲線で描かれた数字インデックスやドレッシーなブルーのスペード針は、当時のアールヌーヴォー様式のエレガンスを醸し出す。

この日本限定モデルでは、エナメルを思わせる艶感のあるノーブルなホワイトダイヤルに、ブラックのレザーストラップを組み合わせ、モダンな美しさを際立たせる。

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時代の先端を行く機能美にパリのエスプリが薫る

ブシュロン/リフレ ウォッチ スティール ラージ
SSケース、縦42×横24mm、自動巻き。53万6364円/ブシュロン 0120-23-0441

BOUCHERON
ブシュロン/リフレ ウォッチ スティール ラージ

「リフレ ウォッチ」は1947年に、3代目ジェラ−ル・ブシュロンによって開発された。3年の期間をかけて開発されたこの気品のあるウォッチは、当時のモータリゼーションやインダストリアルデザインが色濃く反映されている。

クルマのラジエーターを想起させる縦に配した伝統のゴドロンモチーフに、ブルーのカボションリュウズがアクセント。ケース内のバーをスライドさせることでストラップ交換ができる特許取得のインターチェンジャブル機構を当時既に採用し、機能美も時代の先端を行く。

 

角形のハートビートからはブランドの思いが覗く

フレデリック・コンスタント/クラシック カレ オートマチック ハートビート
SSケース、縦33.3×横30.4mm、自動巻き。16万6000円/フレデリック・コンスタント 0570-03-1988

FREDERIQUE CONSTANT
フレデリック・コンスタント/クラシック カレ オートマチック ハートビート

角形時計「カレ」はクラシカルなデザインを得意とするスイスブランドの人気シリーズ。本作はデイト表示すら省いたミニマルな顔つきが特徴だ。そしてダイヤルの12時位置に設けられたオープンハート(小窓)からは、ムーブメントのダイナミックな動きが鑑賞可能。

フレデリック・コンスタントはこの画期的なデザインの先駆であり、“スイス機械式時計を気軽に楽しんでもらいたい”という思いが、角形に新たな魅力を添える。

 

※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS=ステンレススチール

川田有二=写真 菊池陽之介、石川英治=スタイリング 勝間亮平=ヘアメイク 柴田 充=文

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