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2019.12.13

時計

タンク、スピマス、ランゲ1……人気時計のベストチョイスとアナザーチョイス

腕時計に詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるであろう超人気シリーズ。しかし、そのバリエーションの多さから結局どれを買っていいのか悩む人も多いはず。
本企画では、毎年のバーゼル&SIHH取材を欠かさない5人の時計識者たちに、まず手に入れるべき“ベストバイ”と、独自の視点で選んだ“アナザーチョイス”について語ってもらった。
 

カルティエ「タンク」
のベストチョイスとアナザーチョイス

左から「タンク ルイ カルティエ LM」、「タンク ソロ SM」
[左]K18PGケース、縦33.7×横25.5mm、手巻き。130万8000円、[右]SS×K18YGケース、縦31×横 24.4mm、クオーツ。48万5000円/ともにカルティエ 0120-301-757 (左:Vincent Wulveryck © Cartier、右:Photo 2000© Cartier)
[左]タンク ルイ カルティエ LM [右]タンク ソロ SM
「タンク」はバリエーションが多く、好みに合わせて好きなタイプを選べるところが美点である。個人的には、1917年に発売された原点の世界観を感じさせる、華奢なケースに革バンドというクラシックな組み合わせが好きだ。3代目当主の名を冠した「タンク ルイ カルティエ」はまさにその代表格。なかでも手巻きムーブメントを薄型ケースに搭載した本作は、ドレスアップをする楽しみを教えてくれる。
タキシードやスーツに合わせて、「タンク」の愛用者だったアンディ・ウォーホルを気取りたい。一方で、あえて無地ニット&デニムのようなカジュアルに合わせてもエレガンスを失わないのがこの時計のすごいところだ。
少し視点を変えて、もう1本選ぶならK18YGケースの「タンク ソロ」か。YGは肌馴染みが良く、近年気になっている素材。そのままでも十分いいけれど、革バンドをグリーンのクロコなんかに替えてもハマると思う。これをアクセサリー代わりにさらりと着けられる男に、私はなりたい。
選択したのはこの人!
時計ジャーナリスト 安藤夏樹さん
1975年、愛知県生まれ。ラグジュアリーマガジン編集長を経て現在は腕白編集者に。“散財王に俺はなる”をモットーとし、多分野で日々ゲット&リサーチに邁進中。共著に北海道の木彫り熊に関する書籍『熊彫図鑑』がある。
 


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