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【前編】男と時計のツナガル物語 ~OC世代が共感するトケイイ話〜

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腕元で動き続ける小さな腕時計は、ただ正確に時を刻むための道具ではない。独立や結婚の記念、形見、憧れとして、それは自らの生き方を投影する存在でもある。

同世代の男たちと愛用の時計が紡ぐ、12の“ツナガル”物語をここで。今回は前編。


見る人を驚かせる斬新な発想
「ウブロ」のビッグ・バン オールブラックⅡ

2009年に限定500本でリリース(※現在は販売終了)。ブランドの独創性を表現するかのごとく、あらゆるパーツが黒で統一されている。あえて視認性を度外視した点が実にユニーク。

ヘアサロン SAVA 代表取締役
高橋大樹さん Age 44 が語る ツナガリ
力強いフォルムの外装、H型ビスをアクセントにしたベゼル、スポーティなクロノグラフ。どれも男心に響く。なかでも斬新だったのはインデックスから針にいたるまで、すべてブラックアウトさせた大胆なデザイン。「人が持っていない時計を探していました。独創性が魅力のウブロのなかでも、このビッグ・バン オールブラックⅡのそれは別格だと一目惚れしたんです」。

所有していたのは尊敬する先輩美容師。すでに製造が終了していたため、無理を言って譲ってもらった。「何といっても、オールブラックというデザインコンセプトがユニーク。セラミックス特有の光沢感にも好印象。時計に詳しくない自分としては、難しい歴史やウンチクよりも、重視したいのは見た目。第一印象です」。

見る人を驚かせるような発想と表現に心が動いた。周囲にも大好評とのこと。高橋さんは仕事中、腕元に視線を集めやすい美容師。独創的なその時計が、今日も会話のきっかけになっていることだろう。


高橋大樹さん

PROFILE●1974年静岡県生まれ。都内で修業を積み、2000年には単身ニューヨークへ渡る。帰国後の’06年に自身のサロン「サヴァ」をオープン。現在は2店舗のオーナーに。所有する時計は5本。


人の縁が導いたマイ・スタンダード
「IWC」のマークⅫ

ミリタリーウォッチを出自とするマークシリーズの第12弾で、小ぶりなケースとすっきりとレイアウトされた文字盤も人気のポイント。ジャガー・ルクルト製のムーブメントを積むことでも知られている。

シップス 総務部 課長
手塚謙一さん Age 44 が語る ツナガリ
購入のキッカケは映画『バニラ・スカイ』のトム・クルーズ。劇中で彼が着用するIWCの時計に憧れた。「それからIWCというブランドについて調べて、時計店を何軒も巡るようになりました。そこで素晴らしいスタッフさんに出会い、手に入れたのがこの1本です」。

パイロットウォッチのマークシリーズ、そのケースサイズ、ベルトや尾錠の種類など、調べていくうちに、ブランドのこだわりにのめり込んだ。それを子細に説明してくれるスタッフの熱量、知識量、丁寧さに心を打たれた。

「以前に店長になったタイミングで購入したのですが、やはり同じ接客業に携わる身として、時計店のスタッフには影響されるものがありましたね。モノを買うタイミングって、どんなときでも出会いだと思うんですよ」。

今はカラフルなベルトで楽んでいる。英国空軍のナイロンベルトの民間用。だからNATO軍のそれより2mmほど細く自分の腕元にしっくりくる。そんな手塚さんのこだわりも、人との出会いが生んだものだ。


手塚謙一さん
PROFILE●1974年神奈川県生まれ。若い頃からファッションに慣れ親しみ、クロムハーツやガボールなどのシルバーアクセにも熱中したとか。シップスに入社後は店長職を経て、総務部の課長に就任。


古い時計が招いた新しい“家族”
「ブレゲ」のタイプXX

1950年代に製造された、フランス空軍向けのパイロットウォッチ。30分積算計を搭載するこのオリジナルモデルは、製造本数2000本ほどともいわれており、歴史的・資産的価値も十分。

FPM. DJ / プロデューサー
田中知之さん Age 52 が語る ツナガリ
根っからのヴィンテージラバーである田中さん。なかでも溺愛するのはブレゲのタイプXXである。「およそ10年前に大変希少なオリジナルモデルを先輩から譲り受けたのですが、それがきっかけでブレゲのイベントにDJとして参加させていただきました。その際、ブレゲ家の第7代目当主、エマニュエル・ブレゲさんに時計を褒めてもらったことを覚えています」。

時計による縁はそれだけでなかった。その後の人生に大きく関わる、“相棒”との出会いの始まりとなった。「その会場に鞄に入れて犬を連れていた人がいたんです。実は僕、それまで猫派だったんですが、その犬の堂々とした様子に無性に心惹かれてしまって」。

見たのはチャンピオン犬の血統を継ぐミニチュア・シュナウザーだった。数カ月後にその犬の弟が誕生した。「それがこの我が家の愛犬、ロペオなんです」。田中さんの価値観を変えた約70年前の時計。それは小さくて可愛らしい“縁”を結んでくれたのだ。


田中知之さん
PROFILE●1966年京都府生まれ。DJ、プロデューサー。ファッション誌でエディターの経験もあり、活動の幅は音楽のみにとどまらない。時計はヴィンテージを中心に約20〜30本ほど所有。

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