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2021.07.02

ライフ

「今はVUCAで変化の激しい時代だから」と言う上司は20代から疎まれる


「20代から好かれる上司・嫌われる上司」とは……

もともとVUCAとは軍事用語

VUCAとは、そもそもは軍事用語として誕生した言葉で、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を並べたものです。
冷戦以前の時代の戦争は、国同士が、参謀本部の作った作戦を現場の部隊が実行するというわかりやすいものでした。
しかし2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件以降、敵が誰かも、トップが誰かも、何が勝ち負けかもわからない戦争を行わねばならなくなりました。そういう状態をVUCAと呼ぶようになったそうです。
それが、’10年ごろより、「VUCA時代」のようにビジネスでも用いられるようになったわけです。
 

いつだって「変化の激しい時代」

10年前ぐらいにビジネス界にあったことと言えば、’08年9月15日にリーマンブラザーズが経営破綻したことで起こったいわゆる「リーマンショック」が最も大きなことでしょうか。
しかし、その前にも1990年から数年間で株価が大暴落した「バブル崩壊」や、’00年末からの「ITバブル崩壊」などもありました。
また、もっと古い時代を見れば、’60年代の日本は、経済成長率が年平均10%を越え、諸外国にも例を見ない急速な経済成長を遂げたり、その前は戦争で焼け野原になっていたりと、振り返れば、「なんだ、いつだって変化の激しい時代だったじゃないか」とも思えます。


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