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2021.03.29

ライフ

「風の時代に相応しい仕事術とは?」星読みヒーラー・yujiによる、今すべき心構え

星読みヒーラーのyujiさんに、「風の時代」の概要を解説してもらった前回。今回はさらにディテールに切り込むべく、風の時代らしい働き方や転職、暮らしについて話をうかがう。
yujiさん曰く、これからの時代は「着替えるように居場所を変える」ことができるそうだが、もちろんそこには注意点も。
さらには、「中間管理職世代は危機感を抱いたほうがいい」と警鐘も鳴らす。

話を聞いたのはこの人!

yuji●星読み係、ヒーラー。18歳で単身イタリアに渡り、現地の大学院を卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移す。個人鑑定を行う傍ら、雑誌の連載、Podcastなど幅広い分野で活躍中。著書に『「風の時代」に自分を最適化する方法』(講談社)や『星2.0』(光文社)など多数。

「自分はこう思う」がもっとも必要とされる

──風の時代では、働き方や暮らしの面でどんな変化がありますか?
前回お話したように、土の時代の象徴は「集める」や「集積」だったので、仕事に置き換えると「満員電車」「東京一極集中」が土の時代らしい景色だったと言えます。
それがコロナの影響でステイホームやテレワークが普及し、住む場所の自由度が上がりました。実際に都心を離れている人はいますよね。
── 住む場所を自由に選ぶのが風の時代、ということですか?
僕自身がそうでしたが、クリエイティブな仕事は都市部じゃなきゃ存在していませんでした。住みたいからそこに住むというよりは、その仕事のポジションがそこにあるからそこに住むのが当たり前だった。その型はもう終わる、ということです。

──なるほど。確かに働く場所の制約は一気に外れた感じですね。
そうした制約のタガが外れ、風穴が開きました。場所にとらわれた生活様式は過去のものになり、自分が本当はどこに住みたいのかを優先できる時代になったわけです。
少し前からワンルームやホテルの一室を定額で借りられるサブスクも増えましたよね。僕もこの春から関東、関西、九州で2、3拠点を移動しながら生活する予定ですが、環境は整いつつあります。
東京などの大都市だと家賃は高額で、引っ越しにもお金がかかる。移動には慎重になっていたと思いますが、これからは「着替えるように居場所を変える」ことが可能になるでしょう。ただし、注意点があります。
──注意点とは何ですか?
遊牧民的にどこにでも住めるという捉え方は間違いではありませんが、最初のプロローグに過ぎません。自分がどこに住み、どう生きたいのかを、しっかりと自分に問うことが大切です。前回お話しした「イズム」のことですね。

──適当に移動したらダメということですか?
自分は何が好きなのか、自分は何者で何をしたいのかというアイデンティティを強固にしないと、風の時代は読んで字の如しで風に流されてしまいます。
つまり、都会を離れること自体が風の時代を象徴しているわけではなく、「みんなが都会から離れているから自分も」という基準は、結局「私はこう思う」の欠落です。
都会が好きなら都会にいればいいし、山が好きなら山に行く、海なら海、両方が良ければ2拠点生活と、自分のイズムやアイデンティティをはっきりさせ、本気で望むことが、風の時代の後押しを受けるためには重要です。
──転職や移動をしたくても実際にそれが叶わない人もいます。その場合の対処法は?
例えば、平日は月〜金までは組織で働いて、週末は副業をしたり、誰かの手伝いをしたり。今までの生活を一本の「木」としたら、その周りに何を植えていくかが大事です。
花や雑草、何でもいいです。自分にとってプラスに働くバイブスを生み出していく。それは転職や引っ越しをしなくてもできます。気持ちいいことをたくさん増やしていきましょう、ということです。


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