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2021.07.02

ライフ

「人生が豊かになる」写真家・地主 晋が40歳で気付いたアートを買う喜び

「今日の朝だよ。カッツの吊り込みをやってもらったの。ここにあるとないとじゃ、気持ちが全然違う。この画が目の端に入ってくるだけで、ずっと気分高くいられるんだよね」。
MAHO KUBOTA GALLERYで出会ったアレックス・カッツの作品の前でインタビューに応じる地主さん。
フォトグラファーであり、ファッションブランド・マディソンブルー副社長の地主 晋さん。彼の自宅にうかがったのは、アレックス・カッツの画が運び込まれた当日。
ダイニングテーブル脇の白壁に、幅203cm、縦91cmの大きな作品が横たわる前で、顔がほころぶ地主さんの表情が印象的だ。
現代アーティストWAKUが「海」を表現したネオン作品。「若い作家の熱い創作エネルギーに触れるのも楽しい」と地主さん。
地主さんがご夫婦で大好きだというアレックス・カッツはブルックリン生まれの画家。アメリカン・ポップアートの先駆者で、透き通るような色使いが印象的だ。その作品を日常に置くために、前面アクリルには映り込みと紫外線を防ぐ特別加工を施したものを選んだ。
アレックス・カッツはアメリカン・ポップアートの先駆者。2022年にはグッゲンハイム美術館にて大規模回顧展が開催予定。
アートを興味はあっても、購入することに一歩を踏み出せない人がいれば、ぜひ、地主さんの暮らしぶりを覗いてほしい。なぜ、アートが必要なのか? という問いに対するひとつの答えがここにある。


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